FOREST of 100 ACRE

[1] 100エーカーの森
100エーカーの森。もちろんあの「くまのプーさん」の森です。私は実はディズニーのプーさんしか知らなくて、ミルンの原作の方は、あのモワモワっとしたイラストしか知らないんですけど。

この森は、主人公の少年・クリストファー=ロビンの部屋の中。子供の無限の空想の森なのです。映画版からは3本分のビデオができていて、「プーさんとはちみつ」、「風の強い日」、そしてうちの子供が大好きなトラのティガーが活躍する「プーさんとティガー」。「風の強い日」は長いこと単発ビデオが絶えていてレンタルでしか見られなかったんだけど、アカデミー賞短編賞を受賞した傑作です。暴風雨の夜にプーさんが見る悪夢は、「ダンボ」の赤い象の夢に匹敵するイメージの嵐です。

今、ディズニーから「くまのプーさん完全保存版」というビデオが買えます。上記の3本がつながった長篇アニメになっていて、ウォルトの構想通りの構成です。やっと「風の強い日」が手に入りました。ただ、プーさんの日本語の声は少し耳なれなくて、昔の声の方が好きだけど。

でも、このビデオで一番すごいのは初めて見たエンディング。3本の楽しい冒険を続けてきて、その最後に、クリストファー=ロビンは学校にあがることになるのです。もう彼は100エーカーの森で遊びつづけることができなくなるのです。

クリストファー=ロビンはいいます。
「ぼくが一番好きなのは『何にもしない』ことだよ」
「大人に何するのって聞かれたら、何もって答えてそのまま外に遊びに行けばいいんだよ」
「だけど僕、もう何もしないってことできないんだ」

書いていてもとても悲しくなります。うちの長男も、この春から小学校1年生をやっています。もう、創世期の混沌のように無為な時間はやってこないのでしょうか。そして、私にも?



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