木の本棚 Wooden Bookshelf; 008

おりがみ新世紀

おりがみは、英語でいろんな言い方があるようです。paper folding, origami, pader sculpture... 最後の「紙の彫刻」という言い方は「折り紙」だけを意味するのではなさそうですが、折り紙の造形的な面をよく伝えています。おりがみをする人は彫刻家なんだと思います。このシリーズにはそんな紙の彫刻家の名作がずらりと紹介され、おりがみのイメージを広げてくれます。

中でもこの本では私の大好きなおりがみ作家、ジョン・モントロールさんの作品が多数紹介されています。編者・笠原邦彦さんの見事な配列で、ひとつの形からいかに豊富なバリエーションが生み出されるか、その工夫のすごさが描き出されていきます。この4つ足動物を何でも折れるような基本形「John Montroll's Animal Base」。なまじ完成せず、この基本形までの部分を何度でも折ってみると、とても勉強になります。

折り紙の本はたくさんありますが、編著者として一番好きなのがやはり笠原邦彦さん。「ビバ!おりがみシリーズ」は素晴らしいけど値段も高いし、という方には、次のページの『最新折り紙小百科』を。


おりがみ新世紀 1989年 サンリオ
ビバ!おりがみシリーズ 笠原邦彦



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