旅 「パリ・ベルギー(ブルージュ・ゲント・ブリュッセル)旅行」の記録
  2002年11月5日火曜日 パリ
oh_mini

『今日の街はこんな街!』
『Paris/FRANCE』 parisjens●『パリジャン・パリジェンヌのファッションについて』

 パリの若者の服装は超地味で質素です。色は黒とかグレー、茶の濃淡やカーキやモス・グリーン、派手な色でもせいぜいエンジくらい。限りなく無彩色に近いと言っていい。来てるセーターは『その辺のスーパーのワゴン・セールで買いました〜』という感じで毛玉いっぱいスカートはいてるのは60歳以上のおばさんだけ。カチッとした服装の女の人でも、下は必ずパンツをはいてます。そしてけっこう薄着。私も上下黒で下にモス・グリーンのセーターをずっと着たきりでしたが、それでちょうど街にとけ込めたと思います。あまり派手な色を来てると、目立って悪いヤツに目を付けられたら怖いもんね〜。日本の観光客の女の子は、日本にいる時と同じようにブーツにスカート、みたいな人が多かったけど、その恰好でブランドの袋をいっぱい下げて歩いてるのを見ると、やっぱりどうしても目立つ!!見てて冷や冷やしました。私がもし悪いヤツなら、日本人の女の子を狙うかもな。だって、余分なお金いっぱい持ってそうやし、余分なお金なら少しぐらい盗っても悪くないような気がするもん。日本人の女の子、気を付けろ〜!(←でも本当に気を付けないといけないのは、だったりするんだな(^◇^;)↓この下にある『オペラ帰りの鉄骨事件!!』参照。)


『今日泊まったホテルは...』
『HOTEL L'ESPERANCE』 ★★
15,Rue Pascal 75005 PARIS
昨日に引き続き、同じホテルです。ベッド・メイキングしてくれた後、いつも枕元の小机にゴディバのチョコを1個置いてくれてました。


『今日見たのは...』
『Rue d'Alesia』(アレシア通り/パリ)
(メトロ4番 Alesia駅下車)
 早速のお買い物デーでした。
●『お店に入る時は必ず"Bon jour!"と一声かける。』
買い物をしない私もとりあえずこれを実行。ニッコリと笑顔で返してくれる店員さんもいれば、まったくムシする人もいて、人それぞれ。でも買わないのでえらそうに出来ない私(^_^;)
 アレシア通りというのは、そんな高級ではないけど一応ブランドのストック(前季の残り商品やサンプル品など)を安く売る店が両側に200メートルぐらい並んでいる通りです。同行のYっさんに「これは日本で買うより30パーセントOFF!」「これは50パーセントOFF!」などと解説してもらいながら「鑑賞」。ってことは何も買わなかったんですね、私は。こんなに安かったのにねぇ・・・。つくづく貧乏性。(でもここは本当に安いですよ。皆さんパリに行かれたら一度行ってみて下さい。私達が行った時はべつにバーゲンでも何でもありませんでしたが。)
Opera 『BORIS GODUNOV』(ボリス・ゴドノフ)
(Paris Opera Bastille/オペラ・バスチーユ・パリ)

パリ・オペラ座HP

ジェームズ・コンロン指揮/パリ・オペラ座管弦楽団
ボリス・ゴドノフ/ジュリアン・コンスタンティノフ
偽のディミトリー(グレゴリー)/ロバート・ブルベーカー
ピーメン/ウラジミール・マトリン
マリーナ/マリアナ・タラソヴァ
ランゴーニ/ヴァレリ・アレクシーフ
シューイスキー公/コンスタンティン・プロウイニコフ
フョードル/アンケ・ヴォンドゥン
クセーニャ/エカテリーナ・モロソヴァ 他

※名前の読み方が間違っている可能性有り。

musorugusuki
モデスト・ペトロヴィチ・
ムソルグスキー
(1839-1881)
parterre 『オペラ・ボリス・ゴドノフを観たゾ!』

 夜はオペラ『ボリス・ゴドノフ』(ムソルグスキー作曲/プーシキン原作 1874年原典版第2作)を観に行きました。日本でCD(抜粋版)を聴いて予習して行ったので、思ったより余裕を持って聴けました。でも、出だしの「ブオン...ブオン...」というホルン(?)の音が始まった時は『うぉ〜!CDと一緒や〜!』(当たり前!)と変に興奮しました。今回の美術はセットが非常にコンテンポラリーな感じ。『ボリス・ゴドノフ』は近代のオペラなので比較的新しく、政治的混乱に迷う当時のロシアという国の暗さと、ムソルグスキー自身の音楽家として恵まれない境遇を重ね合わせて作品化したようなオペラで、硬質で暗く華やかさには欠けるのですが、モーツァルトやワーグナーや、イタリアなんかのやたら明るかったり大仰だったりする曲が苦手な私には、ちょうど良かったようです。
 行く前から『始まったとたんに熟睡するんじゃないか!?』と心配していましたが、ほとんど寝ませんでした!というか、寝られるような雰囲気ではなかったです。誰も船こいでないし、食い入るように見て聴いているので、それでなくとも東洋人は目立つし、必死で起きてました。(←まあ、つまりは終始睡魔に襲われていたのですが(^_^;))舞台の真上に字幕(このオペラはロシア語だったので、仏語の字幕が出ていた。)が出るので、時々それの単語を拾い読みしてお話の進み具合を確認してたのですが、上を向いた姿勢でそのまま意識を失いそうになってガクッとのけぞり、あわててまた起きる、という行動を何度も何度も繰り返していました。が、遂に負けてしまいました。残り30分くらい、ボリス・ゴドノフが亡くなる前の長〜い独白をし始めたところで意識を失い15分くらいでまた気がつきました。最後まで寝ずに行けるかと思ったのに、惜しかったー。でもこの長丁場(1幕目1h40、休憩20分、2幕目40分、休憩20分、3幕目1h。計3時間半以上!)をたった15分の意識不明で乗り越えたというのは予想以上でした。内容が良かったんだと思います。
 しかし、オペラというのは正に『大人の社交場』という雰囲気でした。終わった時の拍手と歓声のすごかったこと!!多分ご贔屓の歌手とかいるんでしょうね、みんな。良いとこのご令嬢・ご子息と思しき、若い娘さんや息子さんもちらほら来てました。さすがにイブニング・ドレス着た人は見なかったけど。(でもオペラ・ガルニエに行くと見に来てはるらしいですね。ドレス着込んだ「上流階級!」みたいな人々。)

※最後に。指揮者のジェームズ・コンロン氏が、とっても小さくて胴が長く、日本人には大変親しみ深い容姿であったことを付け加えておきます。

↑このような席から観劇。↑
 前から6列目でした。PARTERRE(=パルテール)という一階席です。
インターネットでチケットを買うと、席からの眺めを確かめてから買うことができるんですよ。すごい!親切でしょう?歌手が入場してくるドカドカいう足音もはっきり聞こえたくらい、臨場感たっぷり!実際の眺めはこの写真よりも角度が緩く感じました。席は満席に近い状態でした。
入場料は109ユーロ(1万3500円くらい。それとは別に手数料が3ユーロ必要。)。
最高の席でこの値段。
日本でこの席で観るとなると、この内容でこの値段では到底ムリ。大勢の人が最高のものを比較的安価で観ることができる...ヨーロッパの舞台芸術文化が広く活発になるわけです。それに、近・現代の演目でも結局は完売するところはさすが!!
opera_ticket
これがオペラ座のチケット。公演までに時間が十分ある場合は自宅まで郵送してくれます。時間が無ければ劇場で受け取りになります。


↓ひき続き『オペラ帰りの鉄骨事件!!』をお読み下さい。↓

『オペラ帰りの鉄骨事件!!』
 オペラが終わったのは11時半頃。すでにメトロの構内に人影はほとんど無く、「怖いよ〜!急げ〜!」とシャカシャカ小走りで階段を下りていました。Yっさんが私の前を行っていました。途中で変な音がするので「ん〜?」と思っていましたが、何か近いぞ!?と後ろを振り返ろうとした瞬間『危ない!!』というYっさんの叫び声!その声にもびっくりしてウッキョ〜!!と飛び上がったと同時に『ブツ』が私の足もとを転がり落ちて行きました。階段の上を見上げると、若者数人がニヤニヤしながら下りて来ます。『何すんねん!』と怒る根性も無く、そのまま全速力でホームへと逃げました。
 あれは『荒手の物取り』に間違いない。落ちてきた物は、水色のゴミ袋でグルグル巻きにされた鉄骨ブロックだと思う。上からターゲット目がけて落として、当たって転んだ所へ駆け寄り、バッグなどを奪って逃げるんでしょうね。
腹立つ〜!!(`へ´)ノ
あいつら許さん!!
dentaku

メトロの階段を下りていると、後ろで何やらゴロンゴロンと音がするのです。「へ?」と振り向いた時にはすでに「ブツ」は私のすぐ足もとまで来てました。

結局、今回の旅行で怖い思いをしたのはこの1度きりでしたが、誰にも聞いたことの無かった手口だったので、よく考えたらすごく怖くなってきました。これから外国旅行をされる方、人気の無い公共の階段には気を付けましょう。

dentaku
とっさによけたつもりだったんですが、実はかかとにこすって青あざになりました。とほほ...。私が狙われたのは多分、小さかったのと、バカみたいに赤いスカートはいてたからでしょうね。パリじゃスカートはいてるのはお婆さんくらい。(オペラだからスカートくらいはこうかなー、と考えたのに...(/_;))


『今日食べたのは...』
『Sandwiche et macaron』
(Rue d'Alesia付近/パリ)

 お買い物の合間にテイクアウトの店で買って、道ばたのベンチで食べました。枯葉が降っててけっこう寒かったです。で、パリでいくつかサンドイッチを食べてみて、出た結論。
『サンドイッチはPoule(プレ=鶏)に限る!!』
ハムよりもチーズよりも、チキン・サンドです!お忘れ無く!!
巨大コーヒー・クリーム・マカロンは直径10センチくらい。すごい食べ応えでした。そして甘かった!

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『Crepe(oeufe et fromage)』
(Bastille付近/パリ)

 夜は7時からオペラを観ることになっていたので、バスチーユ広場の北東の通りを北にひょいと入ったところにあったテイクアウトの店で買って、オペラ座に持っていきました。従妹の話によると幕間にロビーで食べられるということだったのですが、ロビーに出てさあ食べようかな、と思ったらすぐにベルの音が鳴り始め、一口食べたか食べないかでまたあわてて席へ。それを2回繰り返して、おまけにクレープのチーズがカチカチに固まってしまい、食べられたもんじゃなくなりました。がっくり。

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『今日買ったものは...』
『MONOPRIX』
(Rue Alesia/パリ)
dentaku●今日買ったものはこれ!『ミニ電卓』だ!

 スーパーMONOPRIX(モノプリ)で買いました。実はまだ開けてないので使ってません。でもどうやらユーロの単位が出るらしいので、買ってみました。各国通貨のレートを入れておいて、「ユーロ・ボタン」を押すとユーロに変換される、と思う。(違うかったりして!)お店屋さんでもこの電卓のデッカイやつを使っていました。デザインが可愛い!ちなみにお値段は2.50ユーロ。Made in CHINAです。

 今日行ったアレシア通というのは、そんな高級ではないけど一応ブランドのストック(前季の残り商品やサンプル品など)を安く売る店が並んでいる通りで、Yっさんに「これは日本で買うより30パーセントOFF!」「これは50パーセントOFF!」などと解説してもらいながら鑑賞。日本で買うよりいかに安いかということがよ〜くわかりました。買い物好きにはたまらないでしょうねぇ。日本人の女の子がスーツーケースをパンパンにして帰ってくるワケがわかりました。。。って、妙に醒めている私!?

『INNO』
(モンパルナス/パリ)
shirt●洗濯物が乾かないので、シャツを購入。
(14ユーロ)

 日本に帰ってきてから、このシャツよく着ています。パッと見ただの安物シャツ(パッと見でなくても単なる安物(^◇^;))なんですが、人に『このシャツ、パリで買ってん!』と言うと、たいがい『あ!そうなん?そう言えば色合いとかちょっと違うよね〜!』とか話を合わせてくれるので、嬉しい。まあ安物には違いないのですが、そうやって遊んでるんですね、私。付き合ってくれる皆さん、ありがとう。m(__)m


『本日の失敗』
 本日の失敗と言えばやはり、固まるとマズくなるようなチーズの入ったクレープを買って、オペラに行ったことでしょうか。夜ホテルに帰ってからお腹がすいて、日本から持参した「豆おかき」を早速食べてしまいました。
あと、オペラの最中に15分だけ意識を失ったこと。(▼▼メ)



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