旅 「パリ・ベルギー(ブルージュ・ゲント・ブリュッセル)旅行」の記録
   2002年11月13日水曜日
パリ(フランス)
oh_mini

『今日の街はこんな街!』
『PARIS/FRANCE』
(パリ/フランス)
yaku●『夜の街で注射器シュコシュコ!?』

 正確な日時は忘れましたが、夜、ムフタール街を歩いていると向かいから青白い白人のお兄ちゃんがフラフラと近寄ってきて、『英語か?フランス語か?』と私達に聞きながら、手で注射を打つ仕草を繰り返すのです。私達は始めキョトンとしていましたが、すぐに意味が分かったので「いらない!いらない!」と首を振りながら逃げました。あそこで好奇心を出して「何?」とか「いくら?」とか相手にしてしまうと、危ないとこに連れて行かれたり、地下鉄のコントロールとかで捕まって国に帰れなくなったりするんでしょうね〜。バカですね〜。パリ2度目にして、初の『裏パリ』体験でした。これもまた、普通のパリの姿なのでありました。


『今日泊まったホテルは...』
『HOTEL L'ESPERANCE』 ★★
15,Rue Pascal 75005 PARIS
 このホテルはお値段がお安いのですが、毎日ちゃんと掃除してくれるし、お風呂にはいつも石けんとバスバブルを置いてくれるし、良いホテルです。その昔泊まったホテルなんか、シーツもタオルも替えてくれなかったこともある。それを思うと本当に良心的です。


『今日見たのは...』
『Musee du Louvre』
(ルーヴル美術館/パリ)

●『ルーヴルに行ったよ!』

 遂に念願のルーヴル美術館へ。はりきって朝8時半に逆さピラミッド下に到着したら、待っていたのは日本人ばかり5〜6人。イラチな民族性を暴露!?カルト・ミュゼを買って行ったのに、十分窓口で券を買える状態でした。今回私達が見たのは「絵画室」「デッサン室」「古代エジプト室」「古代オリエント室」のみ。それでも美術館を出たのは夜の7時過ぎです。ざっと11時間あまり中にいたわけですね(^_^;)いや、もう。堪能しましたわ!!印刷物でしか見たことのない、教科書に載ってるような作品がボコボコありました。そんなに好きではない画家さんの部屋なんか、早足で素通りしたりして!!なんという贅沢!!もし日本に来たら、みんな長蛇の列を作って「有り難〜く」拝むような作品でも、ですよ!ああー!何度思い返しても贅沢の極み!(今年2003年、京都にレンブラント展が来て、私はそれを見に行ったのですが、待ち時間が2時間とか!ルーヴルではレンブラントの第一級作品がたくさん有る部屋を、しゃしゃっと通過したのにぃ〜!)

(ルーヴルはフラッシュを光らせなければ写真撮影OKなんです。)

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『レンブラントの自画像』
本物!を前に絵の模写をしてる人
何人かいました。贅沢〜!
でも中には思わず吹き出しそうになった
「模写」も...(-.-;)y-゜゜




nike

『サモトラケの二ケ』

こんなに美しくかつ、カッコイイとは!!
この写真は真正面ですが、斜め後ろから見たお姿は
あまりにカッコ良すぎて、惚れ惚れします。
(前にいる東洋人除く)

venus

『ミロのヴィーナス』

後ろ姿もうるはしい!!

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『アヴィニョンのピエタ』
アンゲラン・クァルトン
(1455〜56年頃 163×218.5cm)

この絵の描写の新しさったら、すごい!!昨日描かれたとしても、ちっともおかしくない。

chardin

『自画像』
ジャン・バチスト・シメオン・シャルダン

この服装と表情から人柄が解りますねぇ。
この絵はパステルで描かれています。他にもずっしりと重さを感じさせる、油彩静物画のすばらしい作品がたくさんありました。静物画をひとつの絵画ジャンルにまで高めた代表的な、18世紀フランスの画家。今回本物を見て、私が大きく認識を改めた画家のひとりです。

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『アンナと聖母子』
レオナルド・ダ・ヴィンチ
(168×130cm)

この絵のデッサンをロンドン・ナショナル・ギャラリーで見て大感激したのですが、本チャンの油彩は...。
保存状態も悪くシミがいっぱい出ていて、残念ながら期待はずれでした。



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『宰相ロランの聖母』
ヤン・ファン・エイク
(1434〜36年 66×62cm)

私のアイドル。ファン・エイクです。
この絵は、当時のフランドル地方の文化や町並みが象徴的に描かれている、とかで有名ですが、ちょっとヤニっぽくて薄暗いし、宝石のたぐい(貴金属キラキラの描写はファン・エイクの真骨頂でしょう!!)が描かれてないので、ファン・エイク作品の中では私は好きな方ではないですね。もっとキラキラして〜!!(T^T)

『ルーヴル職員のおじさんからの警告  クレジットカードに気を付けろ!』
●『ユーゴからスリの一団が...』

 夕方6時前。6時で閉館と信じて焦っていた私達は、次から次へとやってくるお客さんに「おかしいぞ?」と思い、近くにいた職員のおじさんに尋ねてみた。そしたら「今日は水曜日なので、夜9時45分まで開いているよ。パリの美術館は全部そうだよ。」とのこと。安心して続きを見ようとすると、「お嬢さん達気を付けてね!」と。何かというと、『近ごろユーゴスラヴィア(ユーゴのみなさんごめん。みんながみんなというワケではないと、私は解っている。)からスリの一団が入ってきてるから、メトロに乗ったときとか気を付けてね。彼らはクレジット・カードを盗んで、お金を引き出すんだ。』とのこと。はいはい。日本人はやっぱり狙われやすいから、警告してくれたのね。ありがとう。でもこれを聞いてから、なるほどパリの地下鉄では警察が検問してたり、繁華街でもパトロールの警官が大勢歩いていたり、かなり警戒してることに気付きました。日本国内と比べたら、やはりここは世界の中枢のひとつで、世界中から雑多な人々が集まって来る場所。テロへの警戒も当然あるでしょう。常に危険と隣り合わせということは、忘れてはいけない。

※でもさ。パリってすでにものすごいカード社会なわけよ。スーパーでもレストランでも、みんなカードで支払いしてる。現金で払ってるのって私らぐらい!?っていう時もしばしば。そんで、カードって店の人に渡して決済してもらうよね?その時にデータ読みとられてカードを偽造されて、それ使われたりしたらもう、カード盗まれるとかどうとか言う前に一巻の終わりなわけでね。普段は無条件に店の人を信用して渡すしか無いわけで...。
考えれば考えるほど、コワイわ〜〜{{ (>_<) }}

yougoslaves

こういうIDカード下げた職員さんが
どの部屋にもいて、ウロウロしてる。
日本語の館内地図を見せて「この部屋に行きたい」と言っても、ちゃんと教えてくれる。美術館のすべてが頭に入ってるんですね。さすが!


『今日食べたのは...』
『CAFE DENON』
(Musee du Louvre/パリ)

 『CAFE DENON』はその名のとおり、ルーヴル美術館のDENON翼にあります。(逆さピラミッドからリシュリュー翼に入る手前にあるのは、普通のカフェテリアです。そこではありません。)展示室に向かう通路の横っちょに入り口があるので、見落としやすいかも。店は半地下になってます。ここは本当に静かであまり人がいません。「おすすめは?」と聞いたら「鶏のサラダ」「ラビオリ」とのこと。一皿ずつ注文しました。あと、水とコーヒーを注文して、1人16.80ユーロ。料理の内容も味も「今どき〜!」な感じで、あっさりと美味しくいただきました。私達のテーブル担当の黒人のお姉さんは、長いまっすぐな黒髪にモデルさんみたいなスマートさ、おまけににこやか。すごく感じの良い人でした。ここもお勧めのレストランと申し上げておきましょう。

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『O REBELLE』
(Rue Traversiere 24/パリ)

 このお店は日本人の方の経営です。給仕の人の中に日本人のお兄ちゃんが1人います。(オーナーの息子さんとか??)お値段が予算を超えていたので「どうしよう?」と迷いましたが、「ここまで来たから食べてみよう」ということになりました。お高かったので、ちゃんとしたコースではなく2皿だけ選ぶデザート無しのセットを注文。ワインも頼んで31.25ユーロ。ふ〜む。感想はですね。味は良かったし、料理の仕方もすんごく凝っていて、今回の旅の中では最も手の込んだ料理を食べた、という印象です。が、『凝っている=美味しい料理なのか!?』というと、『ちゃうちゃう!』と思うわけなんです。素材をいじりすぎていて、一体何を食べているのかが解らなかった。そういう感じって、日本で食べるフランス料理にありがちやなー、と。今回の旅の中で私がフランス・ベルギーで食べて美味しかった料理はみんな、良い素材を崩さずに丁寧に味付けしてあるだけ、というものでした。もともと「焼いただけ」「茹でただけ」の料理が好きな私は、「そういうのが一番贅沢やんなぁ?」と思いました。でも、フランスではこういう凝った料理は珍しいから、ハマる人はハマるかもしれない。「繊細だぁ〜!」と言って。(なんか私、すんごいグルメみたい!!単なる悪食ヤローやのに(^_^;))

 それから、ここのパンはなんかすごく興味深かったです。パンの入れ物が細長いカゴなんですが、パンがそこにお見事!!にピッタリコン!と収まっているのです。日本人として、このきっちりさは譲れんかったのでしょうか?カゴに合わせてパンを焼いてるんでしょうか?それとも、パンに合わせてピッタリのカゴを用意したんでしょうか?うーん。

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『今日買ったものは...』
『Musee du Louvre』
(ルーヴル美術館/パリ)
louvre_carte●『カード各種』

 ルーヴルのグッズも、近年日本で溢れかえっているので、特に買うべき珍しいものは無し。とりあえずカードだけ購入。あと、ルーヴル地下のショッピング街「カルーゼル・デュ・ルーヴル」の本屋さんが充実していて、ファン・エイクの新しい画集も発見したけど、もう持てないので泣く泣く諦めた。でも、でも、今でも後悔してる...(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)せめて書籍番号だけでも控えて帰れば良かったと...。

 地下ショッピング街には「エスタンプ」(=美術館などが所有している版画原版から限定数を印刷し、販売される版画作品のこと。作者のサインも無いしオリジナル作品ではないけれど、本物は本物!非常に安価で販売されている。1万円以下で買えます。)の店があります。色々な図柄・大きさがあります。本物の版画を買ってみましょう

『MONOPRIX』
(モノプリ Saint ANTOINE店/パリ)
bonnemaman●ボンヌ・ママンのクッキー

 従妹のリクエストにより、スーパー・モノプリにて購入。日本で買うより安いよねぇ?この写真のクッキーが1.96ユーロ(247円くらい)。でももう食べてしまったわ〜。ちなみに、スーパーのお菓子コーナーに行っても、お菓子の種類って限られてますね。日本みたいに変わったチョコレートや、俗に言う玩具菓子のたぐいは無いに等しい。つくづく日本って発想と製造が直結してるな、と思う。


『本日の失敗』  ルーヴル地下の本屋さんで、ファン・エイクの画集を買わなかったこと!!(T-T)



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