cinema    映画この1本!!

  私「J」が劇場・ビデオ・テレビなどで見た映画について書いています。
 見たい映画しか見ないので、偏った選択になることはご容赦ください。
 ジャンルもバラバラです。



CINEMA1「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」
         2001年/日本 監督/金子修介 出演/新山千春/宇崎竜堂/小林正寛 他。
godzilla
☆☆☆(☆は三つ!/最高は五つです。)
 私は怪獣オタクでも何でもないのですが、「映画のツボ」の1回目がなぜか「ゴジラ」。
あ!そこのアナタ!!今、鼻で笑いましたね!?ダメですねー。そういう態度は!今や怪獣映画は立派なパニック映画なんですよ。昔とは違います。と言う私も怪獣映画を見てみようと思ったのは「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(1999年/金子修介監督)からでした。破壊シーンのリアルなことにびっくりしました。ここまで出来るようになったかぁ〜!と思いました。ガメラという地味なキャラクターだからかもしれませんが、お話も泣かせました。最後、宇宙の彼方に消えていくガメラを見ながら、なんかしんみりしました。

 で、今回の「ゴジラ」です。
平成ガメラシリーズを監督して来た金子修介監督が、遂に「ゴジラ」を撮りました。正直、「ガメラ」を見た時ほどの印象は無かったです。しかしやはり破壊シーンは恐かった!被害に遭った方々には申し訳無いですが、阪神大震災(被害は小さかったですが、私も体験者です。)とダブるところがあって、"地震があれなら、怪獣が家の横を歩いただけでもああなるわなぁ。"と納得させられてしまいました。篠原ともえが演じていた、南の島と東京で2度ゴジラに襲われる女の子も、関東大震災と阪神大震災の両方を体験したという老人の話とダブるところがある。自転車屋から自転車が消えるところもリアル。お話は昭和29年の最初のゴジラの続編のカタチを取っています。太平洋で事故を起こしたアメリカの原子力潜水艦の放射能を食べて復活したゴジラが、第二次世界大戦で亡くなった人々の怨霊の化身として、かつての犠牲者の存在をすっかり忘れた日本人に復讐するために現れた!という設定。今回は完全に悪者ゴジラ。それに立ち向かうのが日本の護国三聖獣、「バラゴン」「モスラ」「ギドラ」。
balagon       king mosura
  バラゴン          ギドラ          モスラ

この三体が合体すると、最強の聖獣「千年竜王 キングギドラ」になります。この変身シーンはたっぷり時間をかけて見せてくれて、スクリーン全体が黄金色に光り輝き、とても美しかったです。全部CGだったと思うんですけど。この三聖獣の闘いを伝えようと最後までマイクをにぎる女性リポーターが主人公。その父で、昭和29年のゴジラ来襲時に両親を亡くした防衛隊員(「自衛隊」ではありません!)が、ゴジラに最後の闘いを挑みます。怪獣を前にした防衛隊の無力さがかなり強調されています。「防衛隊に入隊以来今まで、実戦経験の無かったことが自分の誇りでした・・」というセリフもあります。実は昭和29年にゴジラをやっつけたのは防衛隊ではなかった、という設定です。この防衛隊員は二重の復讐をかけてゴジラの体内に入り、ミサイルを発射。ゴジラに対する復讐を果たし、娘との約束通りなぜか!?無事生還します。ストーリーについては怪獣映画なので、とやかく言うまい。戦争との関連も矛盾するところがあるし、できればもう少しリアルな脚本を書いて欲しいところですが、とにかく特撮が命なのでそこが良ければとりあえず良しとしましょう。怪獣もバラゴンとモスラの繭(ちょっとチャチ。)以外は外見も良かった。キングギドラは特に良かったなぁ。最後は海底深く沈んだゴジラの心臓がドクドクと脈打っている映像で終わります。次も金子監督なら見ると思います。多分。

(この映画は甥、姪、義兄(姉もいたが、別の部屋でハリー・ポッターを見ていた。)の3人で見に行きました。同時上映だった「とっとこハム太郎」がなんとゴジラの後だったので、席を立つ時には一体何を見たのかわからなくなりました。ってことは、「ハム太郎」がメインで「ゴジラ」はオマケだったんです!!!!ショック〜!)


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