JAZZ
1978/11/10(UK)Released
1.MUSTAPHA
2.FAT BOTTOMED GIRLS
3.JELOUSY
4.BYCYCLE RACE
5.IF YOU CAN'T BEAT THEM
6.LET ME ENTERTAIN YOU
7.DEAD ON TIME
8.IN ONLY SEVEN DAYS
9.DREAMER'S BALL
10.FUN IT
11.LEAVING HOME AIN'T EASY
12.DON'T STOP ME NOW
13.MORE OF THAT JAZZ

アルバム「JAZZ」について。
 この変わったジャケットは、ブライアン・メイがベルリンの壁に落書きしてあった「JAZZ」という単語と同心円をいくつも重ねた図を発見し、「これだ!」と思ったことから決まったそうです。この人達は何でも自分で決めるんですね。(これ以外にも説が有り。)
 このアルバムはちょっととらえどころが無い感じも受けますが、楽曲は粒ぞろいです。前作のロックテイストはそのままに、コーラスが一部で復活しています。では何がいけないか?う〜ん。いけないとこなんか無いんですよね〜。強いて言えば曲同志のフィット感でしょうか...。13.で全体をまとめて終わっているのでまだバラバラ感は弱められていますが、これが無ければまとまりが無いなーと思います。それとやっぱり、核になる曲の欠如でしょうか...でもこの傾向はこの先どんどん顕著になって行くんです。悲しいかな。
 1.は初めて聴く人はびっくりするかもしれません。QUEENの楽曲の中でも一番の珍品と呼んでいいかも。またしてもフレディーの手によるものです。他の3人は本当に理解があった。(のか、逆らえなかったのか!?)2.は発売当時、オールヌードの女の子が自転車に乗っているジャケットとポスターで物議をかもしたそうです。曲そのものは良いですね。3.もいいなぁ。どうしてこんなメロディが書けるんでしょうフレディーは。4.はツール・ド・フランス(フランスで行われる超有名な自転車レース)を見たフレディーが書いた曲。レースとは何の関係もない内容ですが。6.の歌詞はよく読んだらおもしろいです。ライヴの始まりの「挨拶」代わりに歌えるようになっています。「ワタクシは皆様に体を売りに参りました」「魅力的な商品がいっぱいです」「悪魔のように皆様を惹きつけます」「離婚の下地をつくります」「SMショーもあります」「日本語でも歌います」...etc.7.はスピード感があって好きです。レコーディング中に鳴った雷の音を録音して最後に使っています。9.誰の曲か当ててみてください。(ブライアン・メイに決まってます!)こういう曲をやらせても上手いんですよね、彼らは。11.こういうちょっと懐かしい感じの曲って上手い!ブライアン!12.はかつての「ノエビア化粧品」「飛行機からさっそうと降りてくる美しいお姉さん」のCMで有名。「俺は破裂しそうな原子爆弾」とか歌ってるのですが、日本人は何も言わない...歌っている本人も悪気は無い...QUEENと日本人本当に良い関係です。でも楽しい良い曲で、私も大好きです。
 本当に一曲一曲を聴いていくとものすごく良いアルバムなんですよね...。なのにナゼ?という思いです。すっきりしませんなぁ...。ぜひ聴いてみて、ご自身で"なぜか?"を判断してみてください。(「JAZZ」サイコー!文句無し!という方はそれもまた良し。)

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