(※上画像はイメージです。実際のライブ等とは異なります。)
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『平沢進 INTERACTIVE LIVE SHOW 2009 点呼する惑星・楽日』

 
2009年4月18日(土)
 
江戸川区民センター大ホール
 
出演
 
ヒラサワ:平沢進
Astro-Hue!:Rang
Naangfaa1:A-sai
Naangfaa2:Fiat
ハイムン人(回転を与える者):在宅オーディエンス
地球人:会場オーディエンス
 
その他の登場人物/物体
 
Astro-Ho!(CG)
幼児Lonia(CG)
トゥジャリット(CG)
AAROM(怒り・悲しみ・恐れ)(CG)
陰クンジェー/陽クンジェー(CG)
神経フラスコ(CG)
 
 
(※専門用語説明は、華麗にすっ飛ばさせていただきます。悪しからず。)
 
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楽日
 
2009年4月18日(土)

 
 今日は、ロビーで並んで開場を待っている時に、『お願いしまーす!』と、紙を配ってる女性が。私も受け取って見たら、『Good endingへの道!』のルート選択推理をしたものがプリントしてあった。噂には聞いていたけど、こうやって、今までのインタラの傾向や成功ルートを加味して、今回のルートの推理をする人が本当にいらっしゃったんですねー。
魔法陣みたいな、だまし絵みたいな図が色々書いてあったけど(=見たくない人は見ずに済むように、わざと分かりにくくしてあった。)、私頭悪くて解読したくても解読不能だったので、そのまま素直にカバンにしまいました。協力できないアホでごめんなさい。
 
入場して席に着くと、さすがに楽日。今日の客席は一階二階席ともびっしり人で埋まってる。発売早々にチケット売り切れてたもんね!
 
2日間終わってみて、『ENOLA』の次に『時間の西方』(=世の中にはあってはならないものとして、その存在を否定され、時間の西方に追いやられたものたちの歌)が来たらアウトのような気がしてたので、1回目のHot pointではこれまで選ばれなかった「L」を選ぶことにしました。それと、『夢みる機械』の時、Astro-Hue!の宇宙船からエネルギーが漏れたり放出されると、後でそれが悪い結果に結びつくような感じがしたので、そこのところのストーリー展開に注意。2回目のHot pointでは昨日私が選んだけど採用されなかった「L」を、もう一度選ぶことにしました。3回目のHot pointについては、まあその時考えることにして。
 
 
ライブの始まり方は、初日・中日とまったく同じ。
 
私たちの席は、前から一桁列目の中央からちょっと反れたところ。まずまずの席。
 
 
曲:『Astro-Ho! 帰還』(Instrumental)
Astro-Ho!の日記が投影される。
 
曲:『Hard landing』(Instrumental)
CGが流れ、今回のストーリーの発端が明かされる。
 
トゥジャリットのフィア・カスケーダーを、Astro-Hue!+地球人の叫びで破壊。
 
曲:『論理空軍』
やっぱり最後までこの曲かあ。好きですけどね。生で聴けて嬉しいし。
 
曲:『点呼する惑星』
Astro-Hue!が点呼する惑星で経験したことの記憶をたどって行きます。
 
曲:『人体夜行』
在宅オーディエンス(=ハイムン人)の名前がスクロール。今日は壊れたようにスクロールしまくり!曲を演奏してる間に終わらないんじゃないかと思うくらいの、ものすごい人数のハイムン人がいる!こんなに大勢のハイムン人が殺到したら、またサーバーが落ちるんじゃ・・・初日とは真反対の意味で、笑った〜。
 
曲:『ENOLA』
 
1回目のHot pointが来た!
 
私は考えていたとおりに「L」を選択。会場も「L」を選択。そりゃそうだ。二日間「R」選んで失敗してるんだから。学習しないとね!!
 
曲:『王道楽土』
やった!!!『時間の西方』を回避したぞ!Astro-Hue!の記憶も初めて聞く内容。Astro-Hue!はある惑星では王様だったんだって!名ばかりのね。。。(悲)
 
陰陽のクンジェーが結合。
 
曲:『庭師KING』
うわああああああ!感動!!!庭師が来た!これは良い兆候。間違い無い!!人々のトゥジャリットを破壊し、すべてを解決した庭師が王となり、治めている星があるのだそうな。ああ、休まず働く庭師KING!あなたは素晴らしい!
 
トゥジャリットが回転し鉄球でAAROMのカバーを破壊
 
曲:『SIREN*セイレーン*』with naangfaa
2人のnaangfaa が現れ、AAROMを赤く染める。
 
Astro-Hue!が現れ、地球人絶叫。1つ目のAAROMを破壊。
 
2回目のHot point
 
私は迷わず「L」を選択。会場も「L」を選択。ああ良かった・・・。この調子だ、行け行けー!
 
曲:『Mirror Gate』
ここの記憶は既出。
 
クンジェーが陰陽とも発見される。1度に2つとはラッキー?
 
曲:『可視海』ここの記憶も既出。
 
曲:『ナーシサス次元から来た人』with naangfaa
 
曲:『聖馬蹄形惑星の大詐欺師』
ここの記憶、今までとちょっと変わってる。「ここは地球と対になっていて、ここで起こることは何でも地球で起こる」とヒラサワが言う。
 
なんということ!さっき見つけた2つのクンジェーが結合しない!合わないということ!!えええええーーー!!
 
ハイムン人が、トゥジャリットを回す・・・
 
が、さっきのクンジェーが結合しなかったため、ハイムン人はトゥジャリットに正しい回転を与えられず。鉄球はAAROMのカバーに当たることなく、奈落へ落ちてゆく・・・
 
えええ!今、AAROMの破壊に失敗したから、トゥジャリットを回すチャンスはあと1度だけ。1個の鉄球では1つのAAROMしか破壊できない?じゃあ残った最後のAAROMは?破壊できないまま、3日間ともBad ending?それはないでしょおおおーーー?そりゃあ、AAROMの破壊に失敗した私たちが悪いんだけど・・・このまま次に行かないといけないの?これって・・・もうダメなの?
 
曲:『Sign』うわあ!『Sign』が来た!こんな大変な時に!でもこの曲が来たってことは、これはまだ望みがあるっていうこと!?でも、次のHot pointで『R』『L』どっち選んだらいいのか、考えるのに必死で曲をまともに聴くことができない!平沢さんが目の前で、生で、『Sign』を歌っているというのに!!なんてこったい!
 
オロオロしてるうちに、平沢さんが『Sign』を歌い終わり、3回目のHot pointが来てしまった!
 
もうよく分からなくなったので、最後は神経フラスコの色で選択。青が好きだから青い方のフラスコ=「R」を選択。会場も「R」を選択。こんなんでいいのか?ほんとに?
 
おおー!陰陽クンジェーが見つかり、結合にも成功した!
 
曲:『Phonon belt』
Phonon beltのPhonon(=光子)をエネルギーに変換し、Astro-Hue!の宇宙船にチャージすることに。よかった。放出しなくって!
 
曲:『夢みる機械』
宇宙船にチャージしすぎたエネルギーを放出。テスラ・コイルがスパーク!
 
ハイムン人がトゥジャリットを回転させる・・・
 
ヒラサワのつぶやき。
 
「達人がいてくれたら・・。」
 
「え?達人?」「なぜ達人?」ざわめく会場。クスクス笑いも聞こえる。(でも間もなくその理由が分かることに!)
 
「ハイムン人がトゥジャリットを回すぞ!」
 
トゥジャリットが回転し始めた。
でも、たとえ上手くいっても、AAROMのカバーは1つしか破壊できないんでは・・!?
会場では乙女も乙女じゃない人も、全員両手で口元押さえて乙女ポーズになってたと思う。もうスクリーンに釘付け!
 
まず鉄球は、後ろ方向、階段が途切れている方に転がり、そのまま宙へ・・落ちた!?会場凍った!「えーーーー!」
いや、ホントに落ちたと思いました。もうこれで今回3日間ともBad endingで、さようならDVD!?
が・・・落ちなかった!落下し宙に浮いた鉄球は、トゥジャリットの回転によってその下に移動してきた別の階段の上に着地。そのまま転がって、まず1つのAAROMを覆っているカバーを破壊!!会場はうおおおーー!と大喝采。
それまでなら、球はそのまま奈落に落ちていってたんだけど、球はさらにトゥジャリットが回転して回ってきた下の階段の上に着地して転がり、残っていた最後のAAROMのカバーまで破壊!!!!!二つもいっぺんに!?
うわ!こんな回転有り!?なんじゃこりゃーーー!!!!会場はものすごい拍手と歓声!
そこにヒラサワのセリフがかぶさる。
 
「達人・・・!」
 
もう、涙出るかと思いました。これが後に言われる『達人の回転』だったのです。
ハイムン人の中にいた、偉大なる達人・・・!!!ありがとう!
 
(この文章だけ読んでる方、分からないだろうけど、会場で参加してると、本当に話の展開に入り込んでしまうんですよ。)
 
曲:『FGG』with naangfaa
再びnaangfaaが呼ばれ、2つのAAROMが赤く染められる。
この時の照明が!!なんというか、白に黄金を思わせる黄色が加えられ、遙か上空から燦々と降り注ぐ陽光のように、神々しいまでの美しさ!『FGG』は3日間とも演奏されたけど、3日目だけ照明が違っていた。あの光の美しさに、「ああ、これがGood Endingなんだ!」と思いました。
 
Astro-Hue!が現れ、地球人絶叫。テスラ・コイルも同時にスパーク!!2つのAAROMを一度に破壊。
 
AAROMが全て破壊されると、トゥジャリットがバラバラと自己崩壊し始め、その中からは『幼児Lonia』が・・・この幼児Loniaの見てくれのあまりのおぞましさに、さっきの感動の余韻も吹き飛びました。一瞬で会場が凍り付き、ドン引き状態。ははは・・・。クライマックスのはずなのに、会場からは拍手も歓声も無く、聞こえるのは遠慮がちな失笑のみ・・・なんか、この『ドン引きキャラ』は今後も定番になって行くのでしょうか?(『白虎野』のΣ12然り。)
 
曲:『上空初期値』
ヒラサワとAstro-Hue!が戦闘機に乗り、点呼する惑星上空を飛んでいる。
Astro-Hue!の思考を支配していたトゥジャリットは破壊された。もう点呼されることもなく、「点呼する惑星」の呪縛から自由になったAstro-Hue!。でもなんだか釈然としません。何が変わったのかイマイチ実感できない様子。「空は雲ばっかり。点呼する惑星の姿を見たい。」と、うっかり言ってしまい、ヒラサワに撃墜されてしまう。
 
『今度はあんたが兄さんを助ける番だ』とAstro-Hue!に言うヒラサワ。
でも大丈夫、ひとりじゃない。仲間は大勢いる。
点呼する惑星に、次々と墜落してくる宇宙船が見える(笑)
 
曲:『Astro-Ho! 帰還』
 
『論理空軍』をBGMに、スタッフ・ロールが流れる。
 
でも、今日は初日・中日とは流れる映像が違う。
Astro-Hue!(=Rangさん)の耳のアップから始まり、ライブの冒頭部分で見た、タイの街の映像が途切れることなく流れる。Astro-Hue!は、A-sai さんとFiatさんに「何コイツ?」みたいな顔をされたり、警官の追跡から逃れたりしながら、街をどんどん進んでいって、最後、壁に掛けられた梯子を上り、奇妙な小さな扉を開け、手を振り、その中に消える。
 
スタッフ・ロールが終わり、最後の最後、ヒラサワのつぶやきが。
 
『私の********くれないか?』
 
(↑そんな人はこの地球にも点呼する惑星にも存在しないと思うぞ。ヒラサワが何とつぶやいたかはDVDで確かめてね!)
 
(会場爆笑)
 
 
 
 
(本編終了)
 
 
 
*   *   *
 
 
 
 
本編終了後
 
無事Good endingを迎えられ、胸一杯でアンコールの拍手。満足・・・
アホみたいに3日間参加した甲斐があったというものです。ああ幸せ・・・
 
初日二日目と同じ、Rangさんのパフォーマンスが始まる?と思いきや、ホールのスタッフの人達が、舞台から客席に降りるための階段を運んできて、2箇所に設置。どこから誰が入ってくるのか?キョロキョロと周りを見渡し、ざわつく会場。「ええ?誰が登壇するの?まさか、小西さん???(小西健司さんは初日に「空の掃除屋」としてCGにご登場でした。会場にも来てられたし。)」とか言いつつ、待っていると、いつものように、レインボー・スポットライトがクルクルと・・・
Rangさん登場!『I Will Survive!』のリップ・シンク&ダンス。初日二日目同様、大盛り上がり!!そして、途中からは客席総立ち!(私、2列目の人が立ち上がるのが見えた瞬間、もう反射的に立ちあがってました。ごめんなさい、立ちたくなかった人!でも立って正解。あれは立つとこでした。ゲストに敬意を表してね。)Rangさんは階段を降りて、客席を駆け回る。そもそも誰のライブだったのか、分からないくらい!Rangさんの上手な煽りで、客席のみんな大騒ぎ!踊る踊る!叫ぶ叫ぶ!
Rangさんのパフォーマンスが終わると同時に、聞き慣れた曲のイントロが・・・。舞台右の袖からタタタと小走りで出てくるヒラサワさん。定位置の雛壇にピョンと飛び登り、
 
アンコール:『Nurse cafe』が始まる。
 
すでにすっかり場は暖まって、総立ちの会場。『Nurse cafeへ!!!!!』で大合唱。ヒラサワさんのソロライブで、大合唱!?しかも総立ち!うう楽しい!!あの雰囲気は、ヒラサワさん一人では作れなかった。初日中日もよかったけど、楽日にあらためてダンサーさん達の、エンターテイナーとしての底力を見ました。いや、しみじみ、よかった!本当に踊り狂ってしまった。。。
 
 
 
MC(かなりの意訳です)
 
『ということで、「点呼する惑星」3日目で正解ルートが出ました。(会場大きな拍手)DVDはどうなるんだろう?と心配されていた方も多いようですが、これで無事DVDの発売ができます。(会場大喜び)初日、2日目と、みなさん右へ右へと向かうので、我々は、皆さん今回は右をつぶしていくつもりなのかと、ずっと見ておりましたが。。。(会場笑い)』
 
3人のキャストをステージに招き入れ、ひとりずつ紹介。
 
Fiatさん、A-saiさんについては、初日・中日と同様の紹介。
 
Rang:『Rangには、なんとか彼に私のライブに参加してもらえないかと、15年間考え続けていた(←おお!中日と比べて5年増えてるよ!きっと正確に数えたのね。笑)のですが、今回Astro-Hue!というキャラクターをつくることで、ついに参加してもらうことができました。』
 
(平沢さんの真ん前に立ちはだかり、客席から大喝采を受け、それに延々と応え続けるRangさん。それに対して、)
 
『人のステージで我が物顔に振る舞っております・・・』
 
通訳のJoh:『普段私たちは、英語・タイ語・日本語で会話をしているのですが、インタラクティブ・ライブのような、複雑なものを説明することは、とても私たちの語学力ではできないと。それを、彼女は他の3人に、見事に説明し切ってくれました。通訳のJohです!』(Johさん、今日も新小岩で買った黒いコートでした)
 
楽日に『えー、じゃない!起立。回れ右。解散!』があったかどうか、定かではありません。DVDに収録してくれるかなあ???
 
初日・中日と同じように、3人さんにタイ語で「パイドゥアーイ(行こうか?)」と声をかけ、3人さんが退場した後、最後に平沢さんが退場されました。
 
 
 
*  *  *
 
 
3日間皆勤してよかったあ・・・・。
ライブの後、いろんなホームページや掲示板で、『インタラ史上最高傑作!』という評価がたくさん書かれていました。それくらい、良かった・・・。
ただのコンサート、ただのライブ、ただのロールプレイング・ゲーム、ただのエンターテインメントではない。表現する者として、貫かれているものが確実にあるんです。平沢進、天晴れ。
 
 
(楽日完)
 
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