旅 「蓮と淡水水族園を見に行った!」(2006年7月29・30日)


『妙蓮公園の妙蓮ハス』 (2006年7月29日)

妙蓮公園 (滋賀県守山市)

さて、妙蓮(みょうれん)。
私は今回初めてお目にかかりました。
通常の蓮とちがうところは、

・花がひとつの茎から2つ以上(7〜8個あることも!)開くこと。
・種が出来ないので、繁殖には蓮根を移植するしか無いこと。

ちょっと「へ〜!」な、変わった蓮なのです。
「妙な蓮」だから、「妙蓮」なんだそうです。うわー!!

JR守山駅で、「ハスパス」(1000円/巡回バスに1日乗り放題+訪問先で各種割引有)を購入し、いざ出発!

DSC00271 1.とても狭いです。妙蓮公園。

DSC00276 2.蕾はふつうの蓮。

DSC00282 3.開きかけもふつう。

DSC00292 4.でも開くと...

DSC00305 5.こんなことに!!

DSC00314 6.夕立のあと。

DSC00318 7.やっぱり蕾はふつう。

DSC00322 8.でも蓮じゃないみたい。ふしぎ〜。


『琵琶湖博物館淡水水族園』 (2006年7月29日)

琵琶湖博物館 (滋賀県草津市)

昨年も訪れた淡水水族園。ここは何度行っても楽しい!!!
琵琶湖に住む生物などがメインの展示なのですが、「え"!?淡水にはこんなもんが住んでるの〜!?」という生き物もいっぱい!淡水の大型魚であるチョウザメ系統の水槽は、なかなか見応え有りです。

でも、特に私が毎回楽しみにしているのは、オオサンショウウオ。
ここのオオサンショウウオは超巨大(体長150cmちかく有り!)で、まあ、一般のサンショウウオと同じで、何をするでもなく、ただじっとしてるだけ(^_^;)なのですが、ものすごいイボイボだらけで、まるで人間のおばあさんみたいなのです。(あ。「おじいさん」かもしれないけど...笑)
実は去年来た時に園内を探し回ってもいなかったので、「もしかして、お亡くなりになった!?」と心配になり、園の人に聞いたら、「今オオサンショウウオの住処が工事中で、奥に居るんですよ。ごめんなさい。」とのこと。残念。会えなかったのです。で、今年再び会いに来たというわけ。
なのに!なのに〜!!またしても、館内にはいらっしゃいませんでした、サンショウウオ。
この日は職員さんが忙しそうだったので、サンショウの居所は尋ねませんでした。
どこへ行ったのでしょう。。。

それでは気を取り直して、涼し〜い画像をお楽しみくださいませ!!

DSC00328 1.地質や文化の展示も有り。
展示写真がすべて本物の人であることに注目!

DSC00329 2.トンネル!

DSC00334 3.ビワマスの群れ。入れ食い状態かなぁ...

DSC00341 4.彫像のようなナガレヒキガエルのペア。

DSC00357 5.1.5mはある?シロチョウザメ。キャビア〜。

DSC00371 6.カムルチー!(という名前の魚)


『烏丸半島・蓮群生地』
『草津市立水生植物公園 みずの森』
(2006年7月30日)

烏丸半島・蓮群生地/水生植物公園 みずの森 (滋賀県草津市)

さあ、今回の旅のメインです。
自生蓮の撮影は、今年で3年目。
今回も、早朝6時過ぎに草津市内の各ホテル前を出発する『ハスバス』(500円/みずの森への往復バス代+みずの森入園料含、超超お得!!要予約)に乗って、開いたばっかりの蓮の花を激写!...なんですが...
ところがです。
今年は長梅雨の影響か、琵琶湖の水かさが例年より大幅に増していて、通常なら護岸の置き石の上に降りて蓮に近づけるところが、石が水没してしまっており、かなり離れてしか撮影できない状態になっていました。ショック〜!!3.3倍ズームでは、限界があります。ああ!!そして、なんでかわからないけど、蕾が無い!!私の大好きな蕾!でも撮りましたよ〜、もちろん!!

そのあとは、「みずの森」の中で喫茶+ロータスの苗やグッズの売店をやっておられる「ハスおじさん」(私が勝手にこう呼んでいる。笑)に、突撃インタビュー!!
去年は、「すわ!同業者か!?」と一瞬疑いの目を向けられましたが、今年は「去年も来はったでしょ。」と、余裕の歓迎を受けました。おじさん、覚えてくれてありがとう。(さすがに、写真付きの蓮日記をプリントして持ってくるような人間は、去年も今年も私ひとりだったらしい(^_^;))
そして、今回お聞きした貴重なお話は、写真の下の方に掲載しました。

では、今年も見事に咲いた、美しい自生蓮と、みずの森の中の蓮をご覧下さい!!

lotus060730_1 1.まずは群生地を一望。

lotus060730_2 2.カワイイ蕾(*^。^*)

lotus060730_3 3.一旦開いて閉じた花。こういうのも良いですね〜。

lotus060730_4 4.この美しいフォルムを見よ!

lotus060730_5 5.これぞ「造形美」と言うのだよ。

lotus060730_6 6.落雁の蓮みたい。食べられそう。

lotus060730_7 7.美人姉妹ですよ。

lotus060730_8 8.色白さん。

lotus060730_9 9.この花たくの形から、蓮は古来、
「はちす(蜂巣)」と呼ばれてた。

lotus060730_10 10.水に映っても綺麗。

lotus060730_11 11.曇り空にそびえる蓮花。

lotus060730_12 12.花弁がたった1枚残ってた。

lotus060730_13 13.お饅頭です。おやつにどうぞ。

lotus060730_14 14.群生地には、本当に、
 蓮が「群れを成して生息」してます。

lotus060730_15 15.いつも思うけど、キミたちなんで
「みずの森」にいるの?ウーパールーパー。

lotus060730_16 16.おじさんの傑作群。日や研究を重ねておられます。

『蓮栽培の極意を学ぶ』

〜今年も「みずの森」の"蓮おじさん"に直撃インタビューを敢行!!〜 (2006年7月30日)

去年は不審者扱いされかけた私ですが、今年は大丈夫。
まずは肥料と新しいロータス種を買い求めるフリ(って、本当に買ったけど)をしつつ、「あのー、去年もお話をお伺いしたんですけどー」と、手提げからおもむろに『ロータスのツボ2』のプリントアウトを取り出すと、おじさん「あー、また来よったなー」って感じで、「はいはい、去年もしつこーに色々聞いて帰りはった人!」。
おじさんは、ちゃんと覚えていてくださいました。

まあ!覚えててくれたんなら、話は早いよ、おじさん!!
いきなりヨーコちゃんの生育について相談開始。
今年の春に掘り返した、ヨーコちゃんの根っこの写真を見ていただく。やはり、普通の蓮に比べて生育状態が遅いらしい。1年で、蓮根の直径が1.5センチくらいになって、おかしくないそう。(でもヨーコちゃんは鉛筆くらいの細い蓮根だった)今年掘り返さずに、もう1年そのままの土で植えっぱなしにする手もあったらしい。へー、知らんかったよ。 でも、現在のヨーコちゃんの葉の茂り具合を見て、「これなら、そろそろ花芽が上がってきても、ええ状態やけどねえ」。なるほど。まだ夏はこれからだから、しばらく待ってみることにします。花芽が水の上に顔を出してくると、わずか10日ほどでお花が開くそうです。いや〜、今年ぜひ見たいものです!!
それと、Geminiがナゼ枯れたのか!?という疑問にも答えが。
Geminiの枯れ始めた頃の写真を見ていただく。
するとどうやら、土に植え付けるのが遅かったらしい。そう言われれば、Geminiってものすごい早さでニョロニョロ伸びていってた。ヨーコちゃんたちと、水栽培期間は同じだったけど、Geminiは早熟だったので、もっと早く水から上げて土に植え付けねばならんかったのです。ほほー。個体差を見てやらないといけなかったのね。なるほど。

そして、最近のおじさんのロータス研究の成果を話してくださいました。
最近の発見としては、「ソメイヨシノが咲く10日前にロータスの苗を植え付け...」という定説が、覆されるかもしれないということ。なぜなら、越冬させる際に、「ある温度(一応、企業秘密)に保たれた場所」に苗を保管しておくと、まだ気温の低い春ではなく、温度が上がりきった6月頃に蓮根を掘り出して新しい土に植え付けても、春に植え付けたロータスにあっという間に追いついて、花を咲かせてしまうらしい。(まあ、問題は素人がどうやってその「保温」をするか、なんだけども...温室作らにゃ無理ね...)
それどころか、今やってる実験では、土に植えずとも、水栽培だけで、土に植え付けるのと同じくらいまで大きく育つらしい!!(でもまだ花を咲かせるとこまでは行かないみたい)

あとは、「自生蓮は誰も世話してないのに、なんであんなに見事に咲くんだ?」というボヤキ(私も激しく同意!!あれは一体どうなってんのよ???)とか、おじさんがお盆に咲かせて知り合いのために持って行こうと思って、成長速度を工夫して育てていたロータスさんの小さな花芽を、お客さんが「まあ、カワイイ!」と言ってナデナデするので、残念ながら立ち枯れてしまった、「蓮ってデリケートよね〜!な話」とか、専門家の先生によると、現在自然に美しく群生している烏丸半島のロータスさんたちも、枯れては湖底に堆積し、枯れては湖底に堆積し、をくり返しているうちに、土壌が悪くなり、いずれは絶滅するであろうと言われていること。
そんなことを、つらつらとお話して下さいました。

そして、買うつもりだったロータスさんの種をプレゼントしてもらいました。ありがとうございます!
そしてそして、なんと、来年の4月におじさんを訪ねて行くと、「その夏に必ず花が咲く蓮根」をいただけることに!!これはぜひとも行かないと!!!
まずは、今年ヨーコちゃんが花を咲かせたら、おじさんに報告しなくては。


...と、まあ、そもそもは、さゆぞうさん(=「ロータスのツボ1&2」の私の相棒)の「ロータス描いて〜!」のリクエストから始まったロータス取材でしたが(あはは!まだ描いてなかったね、さゆぞうさん!ヨーコちゃんが咲くまで待つのだ)、すっかりミイラ取りがミイラになってしまいました。
でも、このように、多少の困難を伴うところが、ロータス栽培のたまらんとこなのです。
ちょっと心をくすぐられた方。もしいたら、私と一緒に「ロータス道」に分け入ってみませんか?
あ、『ロータスを巡る旅』は、けっこうストイックでタイトな旅ですので、ある程度の体力と気力のある方に限ります。

皆様のご応募、お待ちしております。(そんな物好きいないって、知ってるけどね。笑)


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