旅 「また今年も琵琶湖の自生蓮を見に行った!」

(2011年7月26日)

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『烏丸半島・蓮群生地』
『草津市立水生植物公園 みずの森』
(2011年7月26日)

烏丸半島・蓮群生地/水生植物公園 みずの森 HP (滋賀県草津市)

(゚▽゚*)今年も行って参りました!恒例『蓮詣で』!
今年は今までになく、蓮の生育が遅れているという情報を得ていたので、いつもより1週間遅めに行ってみたのですが、それでも、まだ早すぎました。(結局、2週間も生育が遅かったそうです。)
春先に冷たい雨が続いて、琵琶湖の水温が下がってしまったのが、今まで影響をしてるとのことでした。

年々、観察に良い時期を予測するのが難しくなっていて、異常気象の影響はとても大きいと実感しています(´・_・`)
そして、群生地でのお花の撮影は、ほぼダメでした。思ったようなお花は見当たらず。残念です。
代わりにみずの森で栽培されている蓮を撮影しましたが、こちらも最盛期にはほど遠く・・・返す返すも残念。

ということですが、モチーフになるならないは別にして、写真としてはいくつか面白いものが撮れたので、ご披露いたします。

あと、付録として、今年は久しぶりに『ロータス師匠』(植物園で蓮や睡蓮の苗やお土産物を販売しておられるおじさん)にお会いしてお話を伺ってきたので、その報告をどうぞです。

それでは、今年も「自生蓮&みずの森の蓮」を、お楽しみください!


 
こちら群生地です!

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確かに、緑の海の中の、ピンクの点が少ない・・・。
でも、撮ってみる。もしかしたら良いお花に出会えるかもしれないし。
 
 

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う〜む。。。見てすぐに分かるくらいに、お花が少ない。
 
 

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近寄っても、やはり少ない。。。
 
 

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群生地のお花、アップ!
 
 

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ちょっとだけ、お花の海っぽいかな。でもやはり少ない。。。
 
 

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二段構えのお花〜。
 
 

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これは植物園の中のお花。
蕾が美しい。横から見ても上から見ても美しい・・・
 
 

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作ったように左右対称で、祭壇になっている。
人間には決して作れない祭壇。
 
 

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蜂のおとうさん(おかあさん?お兄さん?おねえさん?おじいさん?おばあさん?)、せっせとお仕事中!!
よーく見ると、足に収穫した丸い蜜をくっつけております。
 
 

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こちら、カナブンのおとうさん(おかあさん?お兄さん?おねえさん?おじいさん?おばあさん?)、せっせとお仕事中!!
 
 

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カナブンのおとうさん(お兄さん?おねえさん?おじいさん?おばあさん?)、花びらの隙間でお仕事中!!
 
 

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砂糖菓子のようです。これがまっ茶色にカリカリに乾燥して、最後に種が出来ます。
この部分を「果托(かたく)」と言います。
 
 

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夏の青い空にクリーム色のロータス!
 
 

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右端は発電用風車の鉄塔です。
 
 

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花びらがバサバサッてなっている。
 
 

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なんとも、愛らしい・・・(´ω`*)
 
 

「ロータス師匠のお話」


 
数年ぶりに師匠とお話できました。
 
(「ロータス師匠」とは、私が勝手にそう呼んでいるだけですのでヨロシク。)
 
 
 
師匠:ほな、種の植え方レクチャーしましょうかー。
   (私がロータスの種を買ったので)
 
私 :いえいえ、私、もう何年も前から種を植えて育ててるんですよー。何度かおじさんにお話もお伺いしてるんですけど、それでも失敗し続けててねー。芽は出て大きく育つんですけど、どうしても冬が越せないんですよねえ。
 
師匠:え!そんなことありますか?あれくらい(おじさんが育てているロータスの苗を指差し)育ってます?
 
私 :はい、今もうあれくらい育ってますよ、これっくらい(直径2〜30センチ)の大きい立ち葉が開いてますしね。
 
師匠:えー!それでダメっていうのは、、、、
 (陽当たりはあるか、土は重いものを使っているか、水を切らしてないか、肥料をやりすぎていないか、冬は極寒でないか、etc.一通り基本的な質問。)
 
私 :どれも大丈夫です。だから、理由がわからないんですよ〜。
 
師匠:いやあ、それは気の毒な・・・
 
私 :ははは・・・ (゚▽゚;)(うん。それ今までにも何度も言われたでおじさん。)
 
師匠:蓮根は?ちゃんと育ってます?
 
私 :はい。冬が越せずに枯れたあと土を掘り返してみたら、直径2センチくらいの蓮根が出来てて、それがグズグズに腐ってますねえ。
 
師匠:え・・・(絶句)。普通そこまで蓮根が育ってたら大丈夫なんやけどねえ・・・。上手な人は、1年目で種から植えて花まで咲かせる人、おってですからねえ。
 
私 :(*´∇`*)・・・(ただ笑うしかない)
 
師匠:その掘り返した土は臭いですか?
 
私 :はい。悪臭ですねえ。(*´∇`*)・・・(ただ笑うしかない)
 
師匠:土は?何をつこてはります?
 
私 :荒木田土と、赤玉土です。
 
師匠:田んぼの土は?手に入りませんか?
 
私 :あー、それは無理ですねえ。周りにも田んぼありませんし。
 
師匠:う〜ん・・・
   (あ!閃いた!という顔で)種からやなしに、蓮根からやりはったら!?
 
私 :それもやってみたんですよ。蓮根取り寄せて。それでもダメだったんですよ。
 
師匠:えええええ!蓮根もあかん?鉢は?どんなんに入れてます?
 
私 :今育ててるのは、ひとつはバケツで、ひとつは厚めのプラスチックの鉢です。
 
師匠:ああ、バケツ!いくつか固めて置いてます?
 
私 :いえ、2個しか無いので。
 
師匠:ああ〜。私もバケツで育ててますけどね、たくさんのバケツに植えて、それを固めて置いてるんですわ。そしたら適度に影を作るから、陽が直接バケツに当たったり水に当たったりせず、土や水の温度が上がりすぎるのを防ぐんです。冬は保温になるしね。お宅のは、陽当たりがよすぎて、夏は温度が高くなりすぎて、冬は下がり過ぎてるんかもなあ。水がお湯みたいになったらあかんからねえ。
 
私 :はあ。うち、水がお湯みたいになってます!!
 
師匠:それがあかんのとちがうかなあ。他に理由が見つからへんもんねえ。。。
 
私 :はあ、そうかもしれませんねえ。。。
 
師匠:水の温度ねえ・・・。今年、群生地の花、少ないでしょう?いつもやったら、葉っぱの緑の中にもっとたくさんピンクの点々が見えるんやけど。今年は少ないですわ〜。
 
私 :はいはい。そうなんですよ。毎年来てるので、だいたいいつ頃っていうのがあるんですけど、今年は生育が遅れてるって聞いたので、1週間遅らせて来たんですけど、それでもまだ早かったみたいですね。少ないですねえ。年々、具合が悪くなってきてるみたいですね。
 
師匠:今年はね、6月に冷たい雨が降ってねえ。あれで琵琶湖の水位が上がって水温が下がったんですわ。それで葉の上がりも悪くて、今年は花咲かへんかもしれへん言うて、植物園の研究員の人も心配してたんやけど、やっと花が上がって来て。それでも2週間ほど遅れてますわ。こんな遅かったんは初めてちゃうかなあ。
 
私 :はあ〜、そうなんですね!いつも写真を撮りに来てるんですけど、今年は期待はずれで残念です。やっぱり水温は大事なんですねえ。
 
師匠:お宅ね、木の板とか段ボールとかで、ちょと囲てやって直射日光が当たらんようにしてやったらどうかな。それでうまいこと行くんちゃうかなあ。他に原因が考えられへんもんなあ。ではそういうことで、またがんばってください!
 
私 :はい。とりあえず水温が上がりすぎないように、工夫してみます。ありがとうございました!
 
 
で、来年の春、「必ずお花が咲く」とおじさんの保証付き茶碗蓮の蓮根を、自宅に送ってもらうことに。
さて、水温管理して、陶器の鉢を用意して、来年送ってくれた蓮根があかんかったら、私も遂に!ロータス栽培からは引退やな〜・・・
うううう・・・_(:3 」∠)_
・・・などと思った2011年夏でありました。
おじさんありがとう。また来年!(完)
 

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