QUEEN
1973/7/13(UK)Released
1.KEEP YOURSELF ALIVE
2.DOING ALL NIGHT
3.GREAT KING RAT
4.MY FAIRY KING
5.LIAR
6.THE NIGHT COMES DOWN
7.MODERN TIMES ROCKN'ROLL
8.SON AND DAUGHTER
9.JESUS
10.SEVEN SEAS OF RHYE(Instrumental)

アルバム「QUEEN」について。
(邦題:「戦慄の王女」)
 1973年7月6日。イギリスでQUEENのデビュー・シングル、1.がリリースされました。「何も起こらないギターのイントロが延々と続き、歌に入る前に飽きる。」という批評があったらしいです。確かに!
この頃はブライアン・メイ(ギター・ヴォーカル)は天文学を学ぶ大学生。ジョン・ディーコン(ベース)は電子工学を学ぶ大学生。ロジャー・テイラー(ドラム・ヴォーカル)は名ばかりの歯科大生兼古着屋の経営。(みんな賢い!)アート・カレッジを卒業したフレディー・マーキュリー(ヴォーカル・ピアノ。ジャケットにあるロゴは彼自身の手によるもの。)も古着屋の経営をしていました。うちふたりの大学生はこのバンドがプロとしてやっていけるとは思っていなかったので、真面目に勉強していたようです。
 このデビュー・アルバムは今になって聴くと「QUEENじゃないみたい」かもしれませんが、フレディーの書く曲展開の複雑さはこの頃からすでに見て取れます。3.などは次のアルバムに入っていてもおかしくない曲です。ヴォーカルの音域の広さも普通じゃありません。ただ、全体としは翌年発表される"QUEEN2"を想像することは難しく、当時のロックはこんな感じが主流だったということでしょうか。最後に入っている10.は、次のアルバムの予告ですね。(余談ですが、私の姉はこのアルバムを夜中に大音響で聴いていて、キレた父親に部屋に踏み込まれ、レコードを奪い取られて、玄関の土間でぎちゃぎちゃに踏みにじられていました。が、すぐに2枚目を購入したそうです。今でも"ぎちゃぎちゃ"の「QUEEN」アルバムは我家にあります。もひとつ余談ですが、7.の「Modern Times〜〜!」のコーラスの部分が「モンちゃ〜ん!」にきこえるのは、私だけではないと信じています。)

 初めて聴く人へはお勧めしないでおきます。これだけ聴いてもこの後のQUEENは想像できないでしょう。もう少し後のアルバムを聴いてから戻って来るのが良いと思います。そしたら「なるほど〜!」と手を打つ部分もあるわけです。


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