FIRE

[ヒ] 火
火 火は気持ちのいいものです。いのちそのものです。火を起こすことは人間のもっとも根元的な技術かも知れない。少なくとも我が家を森にするためには、誰かひとりは火起こしの上手な人が必要です。残念ながら、実は私は火起こしがあまり得意ではありません。家族でキャンプにいったりすると、けっこう火のそばから離れません。離れているヒマがないだけ、という説があります。

私のまわりのアウトドアズマンに話を聞くと、やっぱり火起こしは大切で、山男たちはどしゃぶりの雨の中でも焚き火を起こしたりする。これってすごいでしょう? 自分ではできないけど、その話に聞く雨の中の火起こしをご説明してみましょう。まず大量の焚付け。それから細枝。それから薪。これをどっさりとにかく積み上げるのだそうです。上に新聞紙をかけて、一番下から火をつける。すると、焚付けは燃え始めます。その煙でいぶされて、拾ってきたときには濡れていた薪が、乾いてくるのだそうです。乾いた順番に燃え始める。だんだん強い火になってくる。ここの展開がすごいですよね。だんだん燃えてくる。最後には火が起こって、一番上で濡れそぼっていた新聞紙まで乾いて燃えてしまうのだそうです。すごい! 私も一度そんな火を起こしてみたいです。野外で雨に降られたくないけど。

同じアウトドアズマンたちとキャンプしたとき、これは実際に見たのですが、彼らのホームグラウンドだったこともあって、1人が木立に入っていき、倒木を引っ張ってきました。完璧な薪です。彼らはそれを切りもせず、こそぎもせず、ただ火にくべました。火は倒木の先端で快適に燃え続けます。ある部分が燃えてしまったら、火の番をしていた人が、倒木を長靴の足でぐっとけり出します。すると新しい火が上って、一晩かけて、倒木は暖かさを提供してくれたのです。曰く、「あんまりばたばた火を触ったらだめなんや」。かっこいいですよね。焚き火マスターになりたい!

そこで、かっこいい薪の組み方を2、3ご紹介しましょう。

(1)寝かせた太い薪に細い薪を斜めに立てかけるように組む。その下から焚付ければ、きれいな焚き火になるし、太い薪が遠火にあぶられて、いつでも準備OKになっていきます。

(2)アメリカの暖炉みたいに両側に石を置いて、一番太い薪を乗せ、橋みたいに渡します。その下から焚付けて、太い薪に火を移します。その木が十分な長さがあれば、じっくり一晩燃えてくれるのです。

(3)木で足場を組んで三角テントんぼ骨組みみたいな形にします。膝丈に横木を渡して枝を乗せ、土をたっぷりかけましょう。それで立ちかまどの完成です。土の上で火を起こせば、下の環境に負荷をかけないし、火の下に足を投げ出し、イスに座ったまま焚き火に接近することができる、なかなかいいものです。



▲ PREVIOUS INDEX of 50WAYS NEXTPAGE ▼
copyright (c) 1998-2004 ISHII Kenji & Hikaru, all right reserved. Please e-mail us.