台風7号の残したアスレチック
上陸の少なかった今年の台風ですが、1つ来るごとに大きく、深刻な被害をもたらしました。長野のりんごが落ちてしまったり、大変だった台風7号は、うちの近所の公園にも猛威をふるい、大きな松の木を倒したのです。根から折れて、1本だけ倒れていたので、きっと何か不健康な状態だったのだと思います。
木は鉄棒をへし折り、近所の子供達に人気の大すべり台にもたれかかりました。無惨にまがった鉄棒に信じられないような力を感じます。遊んでいた子供に「鉄棒の棒が折れたなあ」と話し掛けたら、「鉄棒の棒はおかしい。鉄棒だけでいいんや」と指摘されてしまいました。
もちろん次の日には撤去されてしまうのですが、この日一日、倒れた木は子供達にかっこうの冒険を与えてくれました。小猿たちが何人も登り、枝をゆすり、折れた枝を持ち歩き、松葉で友達をつっついています。根の穴に入ったり、枝から飛び下りたり。やっぱり子供達は遊びの名人です。子供達がどんな遊び方を発明するか、1時間近く、飽きず眺めてしまった私。
 枝に鈴なりになっている若い松ぼっくりを拾っていたら、女の子が一人、近寄ってきたので、一緒に割ってみて、においをかぎました。ちょっとミントみたいな、すっとする香りがありました。緑の中に黄色い種がびっしりと並んで、美しいものでした。
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