にこアニメ 「個のしごと展 4(第2週)」 信濃橋画廊 2001/12/3〜8

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konoshigoto

個のしごと展 4 会場風景
(右隣は杉浦美佐緒さんの作品)


今回の企画展について

 前回信濃橋画廊5 (2001年2月)での個展の後、信濃橋画廊のオーナーから誘っていただいた企画展です。はっきり言って、飛び上がって喜びましたよ〜。私の様な者が声をかけてもらえるなんて!!(が。白状すると、最初電話があった時私は留守にしていて、家に帰ったら「信濃橋画廊から電話があったで。また向こうから電話してくれるって。」と言われました。真っ先に考えたのは「!!もしかして2月の個展の時に払い忘れたお金があったんちゃうか!?」と、まずお金の請求ではないかと思ったのでした。嫌ですね。こういう人生って...。)
でも、こういう不特定多数の作家さんが出品される展覧会に参加するのは初めてで、おまけにここは通常現代美術作品を扱っている画廊なので、搬入前からかなり心配していました。実際搬入に行ってみると、15人の人それぞれが違ったタイプの(でももちろん!現代美術傾向の!)作品を持ってきていて、私だけが「普通の絵」なので、全体の雰囲気を盛り下げるのではないか!?「なにこの人!?」と思われるのではないか!?ととて〜もナーバスになって、コソコソしてしまいました。(被害妄想なんですけどね。わかってるんですけどね。)
 出来上がった会場は所狭しと作品が並んでいる状態で、でも点数が多い割には全体として大人しい雰囲気になりました。そういう作品を作る作家さんが集められたということでしょうか?私の絵はその中でも特に「楚々」としすぎていて、内心あまりの大人しさにショックを受けました。「個展やりたい...(T.T)」と思ってしまいました。でも、また呼んでもらえたら絶対出しますよ!呼んでいただけるうちが華だもの!!(もし呼んでもらえたら)次はもう少し大きい作品を1点出そうかな。今回は小品の連作だったので余計に小さくまとまってしまったと思うので。

 今回出品した作品は、5月に北海道は釧路湿原に取材に行った折、撮影した写真を元に制作しました。天気が悪くピンと来る風景にも出会えず、湿原散策最後の1時間でやっと撮れた風景でした。最後の1時間で空がぱぁ〜っと晴れて、その時ちょうど絶好の風景の中にいたんです!!神様は決して良い子を見放しませんね!前日から歩き回っていてヘトヘトでしたが、すごく嬉しかったです。私にとっては自分に「ぴったり来る」風景に出会うことが、良い作品を描くための絶対条件のようです。そこからしか何も始まらないようです。
 この5枚の中で一番納得がいっているのは、もちろん右から2番目。実は最初はこの1枚がちゃんと仕上がればそれでいいと思っていたのですが、7月にこの企画展の話が来たので急遽5枚組にしました。組作品には、単品では表現できない楽しさが有ります。個展も、結局はいくつかの組作品でもってひとつの部屋全体を構成することですよね?組作品=小個展という感覚が私にはあります。ということで、作品としては自分では非常に気に入っているのですが、他の作家さんの作品と一緒に会場に並んだ時の、あまりの存在感の無さに唖然とし、すごく反省もしたのでした。と言っても手の施しようは無いんですけどね。私の制作のやり方は変えられるものではありません。だからこそ余計にショックだったのでした...。あぁ...!!次は小さくても個展をやりたいなぁ。


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