A KIND OF MAGIC
1986/6/2(UK)Released
1.ONE VISION
2.A KIND OF MAGIC
3.ONE YEAR OF LOVE
4.PAIN IS SO CLOSE TO PLEASURE
5.FRIENDS WILL BE FRIENDS
6.WHO WANTS TO LIVE FOREVER
7.GIMME THE PRIZE(KURGAN'S THEME)
8.DON'T LOSE YOUR HEAD
9.PRINCES OF THE UIVERSE
10.A KIND OF 'A KIND OF MAGIC'
11.FRIENDS WILL BE FRIENDS WILL BE FRIENDS...
12.FOREVER

アルバム「A KIND OF MAGIC」について。
 '85年7月13日、「フレディーに何が起こったのか!?」と言われた奇跡の20分、「LIVE AID」を大成功させ、「まだ自分達はこんなにも人々に音楽を伝えることが出来るんだ!!」と実感したQUEENは、その感激も覚めやらぬまま次のレコーディングに入りました。それがこの「A KIND OF MAGIC」です。でも、このアルバムはちょっと特殊な作り方をされたアルバムでもあるのです。
 ここには2本の映画「ハイランダー」と「アイアン・イーグル」(残念ながら私は2本とも未見です。)に提供された曲1.2.6.7.9.が(アルバム用に新たにレコーディングされたとは言え)入っていて、その間にそれ以外の曲が埋め込まれているという感じがどうしてもあります。トータルで聴くと、曲調と歌詞が映画用ということでちょっと違和感があるのですが、LIVE AIDにインスパイアーされて書かれた1.や、それに続く2.などはとっても良いです。歌詞を読んでいると、「こういうこと(世界平和とか子供達のこととか...)を歌うような年齢に、彼らもなったのね...。」としんみりします。かと思えば7.(ブライアンの作です)9.(やはりフレディーの手によるものです)は映画用とはいえ、超ド派手な上に複雑怪奇な曲で、歌詞もブッ飛んでいるし、笑います。こういう曲をみっちり歌えるのはフレディー先生だけでしょう。音楽でありながら本当に視覚的な強さがありますね、彼らの楽曲には!!この他、珍しくオール・ファルセットで歌われている4.、晩年のQUEEN LIVEでは"We Are The Campions"と"We Will Rock You"の前に歌われたQUEEN賛歌とも言える5.など、「ほっこり」した曲も目立ちます。こういう部分が、これまでとは違う新しいQUEENなのかもしれません。ジャケットは初めて漫画っぽいものになりました。「おもちゃ箱のように色々な曲が出てくるよ!」ということでしょうか。映画に使われた曲が多いということと無関係ではないかもしれません。でも可愛いからいいです。これで。
 このアルバムは大ヒットし、全英では1位になりました。でもまた私のひねくれた考えを言うと、これよりもこれ以降のアルバムの方がもっとずっと比べ物にならないくらい良いと思うんです。次?次のオリジナル・アルバムは、そう!「THE MIRACLE」だ!!

 初めて聴く人にはとりあえずお勧め。☆☆☆☆。だって売れたから...。


CLOSE
(このウィンドウを閉じると前のページに戻ります。)