「QUEENと私」
-なんでこんなことになったか!?-

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 そもそもQUEENは姉が聴いていたのを、私が隣の部屋で漏れ聴いていました。姉の部屋には4人それぞれのポスターがズラリと貼られていて、私は全員の名前を端から順番に覚えさせられたもんです。当時は姉とはトンデモナク仲が悪かったので、姉の聴いている"Rock"とかいうもん(姉はDavid Bowie、Yes、Red Zeppelin など聴いていたはず)には興味を持たないぞと思っていましたが、何でかQUEENは大きくなってもずっと耳に残ってました。(でも最近わかったことなのですが、姉が聴いていたQUEENは"A Day At The Races"までで、「なんでかいきなり日本語なんかで歌い始めたから一気に醒めた」らしい。"Teo Torriatte"のことね!)
 そしてしばらくQUEENとオサラバしていた私が2度目にQUEENと出会ったのが、大学に入ってから。大のQUEEN好きの友人がアルバムを全部持っていてそれを次々にダビングしてくれて、そのままFreddieのSolo Album "Mr. Bad Guy" まで4年間QUEEN漬け。そしてそれ以降再度QUEENとはお別れした.....
ハズが、なんで今またこんなQUEENのページを作っているのか!?...とほほ...3度目の出会いは遡ることちょうど1年前。大学時代の広島の友人Sの家に、友人Hと遊びに行くことになり、「Jちゃん、車の中で聴くテープ何か持ってきてくれへ〜ん?」と言われたので、(彼女と共通で知ってるのはQUEENぐらいか・・!?)と大学時代に聴いていたQUEENのボロボロのテープを2本(アルバム4枚分"QUEEN1" "Sheer Heart Attack" "A Night At The Opera" "A Day At The Races")掴んで持って行きました。そっから往復10時間ほどQUEEN漬け。学生時代にもやってましたが、声から楽器から口でマネしながら2人でワウワウ歌って...。それで今こんな状態(ほとんどのCDを買いそろえ、手に入るものはことごとく手に入れている。)になってます。とほほ...。

 でも思ってみれば、QUEENは私の子供時代と大学時代の記憶の両方にシンクロしていて、このふたつの時代は私にとっては「良き時代」でもあり、今だにQUEENを聴くことで非常に励まされるんですよ。QUEENは良い意味で「前向き」ですし。私の「良き時代」にはなぜかQUEENが現れます。そして今現在も(もう実質的にはQUEENは存在しないのに)QUEENがいる!ということは、「今現在も良い!」という証拠ですね。 絵画 のとこでもそれに触れているので、興味があればそっちのページに跳んでみてください。

 奇しくも今年はFREDDIE MERCURY 没後10年。QUEEN結成30年ということで、去年からCD再発の企画や本の出版が(一般の人々の知らないところで?)ポツポツと行われていて、事実上解散したグループのファンとしては嬉しいことです。「ひょっとして、私ってアホ!?」と思う時もあるけど、まだしばらくはこのまま「アホ」でいるんでしょうね...。

(2001年9月)

・追記

 私はフレディー・マーキュリーが好きだ!!
 何を今さら!?でもCDを聴いたり本を読んだりすればするほど、フレディーは他の3人のメンバーとはひと味もふた味も違う、非常に複雑で(矛盾するけど)同時に明快な人であるということが解ってきて、私はこの人大好きです!!良いことも悪いことも危ないことも、自分が興味のあることは徹底的に追求して、決して中途半端では終わらせないところは見事!!そういった面は彼の声とか発声の仕方なんかを聴いていればおよその推測は出来たけど、本当に声の印象通りの人だったんだと思います。QUEENの楽曲は、思想性とか社会性とかいう面では空っぽと言われていますが。。。
いやでも、一般的にはそう言われていますが、そんなことは無いんですよ実際は。特にフレディーの歌詞は彼個人の思想心情がよく現れていて、でも同時にけっこう普遍的なことも言っていて、重すぎず軽すぎず、本当に良い意味でPOPだと思います。作曲になるとよりはっきりしてきます。よ〜く聴くとすっごく変わったフレーズを使っていても、それを「難しいなぁ」ではなく「良い曲だなぁ!」と感じさせてしまう凄さがあるのです。そういう意味ではむしろ歌詞よりも、曲の方が彼の思想をよく現しているとも言えるでしょう。フレディーの楽曲を一緒に歌おうとすると、その難しさがよく解るんじゃないでしょうか。音の上がり下がりが微妙かつ複雑で、フレディーの一筋縄ではいかない複雑かつ強靱で繊細な人柄が如実に表現されていると思います。私はべつに音痴ではないけど、歌おうとしても全然音とれないですよ。
「QUEENの音楽」について、フレディーはこのように言ってます。『QUEENの音楽を聴いている時だけは大変な毎日を忘れ、逃避でもかまわないから楽しい気分になって、そしてまた現実の世界に戻って行って欲しい。』『自分達のやっている音楽は"使い捨て"でいい。気に入ったらティッシュみたいに取り出して、使い終わったらゴミ箱に捨ててもらっていいんだ。』こんなことを言い放てるとは、もの凄い自信ですね。でも多分本気で言ってます、これ。とにかく彼という人は湿ったりくぐもったりしたような曖昧なものを感じさせません。ただ、それも裏を返せば「極端から極端に走る」危険な性格とも言え、一旦「コレ!」と決めたら躊躇無く進むことは時に良い結果を生み、時に最悪の結果も生むことになったのです。しかし彼の尋常でないところは、良い結果であろうと最悪の結果であろうと、それを自分の思うがままに物事を行った代償として、きちんと受け入れたことです。何をするにも全力。そのせいで命を縮めることになっても、それでも『自分のしてきたことに後悔は無い。』と言える強さは胸を打ちます。


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