A Day At The Races
1976/12/10(UK)Released
1.TIE YOUR MOTHER DOWN
2.YOU TAKE MY BREATH AWAY
3.LONG AWAY
4.THE MILLIONAIRE WALTZ
5.YOU AND I
6.SOMEBODY TO LOVE
7.WHITE MAN
8.GOOD OLD FASHIONED LOVER BOY
9.DROWSE
10.TEO TORRIATTE
 (LET US CLING TOGETHER)

アルバム「A Day At The Races」について。
(邦題:「華麗なるレース」)
 前作"A Night At The Opera"の大成功に気を良くした4人は、次のアルバムを初めてセルフ・プロデュースします。それがこの"A Day At The Races"です。この二枚は「双子のアルバム」とも言われていて、ジャケットも前作と似たものを再度フレディーが描いています。が、この二枚のジャケットを見比べた印象の通り「続編」的な要素が強い内容になっていて、"Opera..."に比べると印象が弱いです。しかし!このアルバムには6.が入っているのです。"Somebody To Love"が!フレディー・マーキュリーによる「ゴスペル調」の決定版です!こんな曲を他の誰が書けましょう!!これだけでも聴く価値があります。ずっと後の'92年になりますが、フレディー・マーキュリーの追悼コンサートでジョージ・マイケルが見事に歌い上げた曲でもあります。私はQUEENと言えばこの曲です。この曲ってレコード盤ではB面の1曲目に当たるんですよね。ああ。いいなぁ〜!その他、QUEEN最後のライヴまで歌われ続けた1.やモーリス・ベジャールの「Ballet for Life」にも使われ、楽しく愛らしい4.、同様の8.(暇があれば、英語の勉強と思って歌詞を読んでみてください。フレディー当時すでにカミング・アウト!?)、日本のファンへのプレゼントである10.(私の姉はこの曲を聴いて「すっかり醒めた」そうです。でもフレディーは後年性懲りもなく再びたっぷり日本語を披露してくれています。)など、この時期のQUEENの集大成とも言えます。なぜなら彼らはこの後、少しずつ方向転換をし始めることになるからです。
 このアルバムについて惜しむらくは、"Bohemian Rhapsody"のような核になる圧倒的な曲が無いことにより、全体としてのインパクトに欠けることでしょうか。でも、小粒でも良い楽曲が揃っているので良いアルバムです。"Opera..."と二枚でひとつの作品と考えてもらえばいちばん解りやすいし、正当に評価してもらえると思います。
 初めて聴く方は、このアルバムは「A NIGHT AT THE OPERA」とセットで買いましょう。完璧です!!

CLOSE
(このウィンドウを閉じると前のページに戻ります。)