にこアニメ 信濃橋画廊5 個展 2004/2/2〜14

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さざんか 「さざんか」 「水溜まりの蓮」 水溜まりの蓮/巻枯葉 「水溜まりの蕗」 「巻枯葉」 水彩/Early Springs5 「枯枝」 「小石」 「ムラサキツユクサ」 「ねこじゃらし」 「スイトピー」 「Early Springs5」
水彩 「枯枝」 「小石」 「ムラサキツユクサ」 「ねこじゃらし」 「スイトピー」 Early Springs5/Early Springs Za-1 「Early Springs5」 「Early Springs Za-1」 睡蓮の池/睡蓮の葉1-2 「睡蓮の池」 「睡蓮の葉1-2」
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今回の個展について
 前回 信濃橋画廊5(2001年2月12-24日) の個展からちょうど3年ぶり、私の4回目の個展です。
この個展に出品したのは、前回の個展以降まる3年間に描いた作品のほとんどです。2002年は2枚しか絵を描いていなかったりしたので、3年間といってもこんなに少ない。今までは個展前の1年間で「エイヤッッッ!!」と全作品をそろえるのが常でした。そこが今までと大きく違います。
それと、知人の本の装丁用に描いた6点+1点=計7点の水彩作品を展示しました。前回は1枚だけだった水彩が、今回はかなり幅をきかせています。(装丁には今回出品した以外の絵も使用して、コンピューター上で組み合わせて1枚の画像をつくり、それを使うので、今回展示したままの状態ではなくなります。)

 見ていただいた方の意見はこんな感じ。

・細かいていねいな仕事をされてますねー。
・植物図鑑の絵を描く仕事をされてるんですか?(水彩)(←(^^ゞそんな仕事あるなら紹介してくれよ!!)
・これ、ボタニカル・アートですよね?(水彩)
・本当に描くことが好きなんですね!
・あなたが気持ちよく描いているのが伝わってきて、見てる私も気持ちがいいです!全然つらくない。
・これは全部、女性にとって必要な絵ですよ。
・あなたの絵は、これからの殺伐とした時代には必要な絵ですよ。
・影の色が全部同じ濁った色で、汚いですね。
・植物を「かわいい、かわいい」と愛でながら描いてるんですね。(Early Springs5)
・モチーフを見て描くことと、自分で創作することとの間で、まだ迷いがあるようですね。
・「現代絵画が抱えている問題」について、どこまで自覚があるのかが不明瞭です。ただふつうに描くだけでいいと思っているんですか?
・水面のデッサンが狂ってますね。モネの睡蓮の絵を見て勉強した方がいいのでは?(睡蓮の池/Early Springs (za-1))
・蓮池のぬるぬる感がよくわかる。(睡蓮の池)
・頑張りすぎですよ。ここまでしなくてもいいんじゃないですか?
・描かれた一筆一筆があなた自身ですね。狂気とも言えるくらい。(水彩)
・甘ったるくなく、非常に上質な「メルヘン」がありますね。並び方もいい。(Early Springs5)
・モチーフと描いているあなたが一体化してて、本当にすごい絵だ。(水彩)
・油にも水彩にも、日本画の匂いがしますね。
・水彩の入っている額が悪い。マットも悪い。
・キャンヴァスの中に収まらず、外に向かってダーッと出てきそうなところがすごくいいですね。
・描きたいものを描くために、描かなくてもいいものまで描いてませんか?
・「枯枝」はあなたの代表作ですね!(←(~ー~)代表作はこれから描く絵です!しばらくお待ち下さい。)
・この絵、全部売れるよ!(←(._.)ありがとうございました。おかげさまで売れました。全部じゃないけど。)
・こんな大きい座禅草があるんですか?初めて見ました。(Early Springs (za-1))
 (↑(^_^)そう、本当にあったんですよ。これ、ほぼ実物大です。)
・「私、描くのん好きですねん!!」というすごい勢いがあるねぇ。
・自信もって、どんどん色んな画廊や人のところに作品を見せにいくべきよ!(←(^◇^;)...「色んな」ってどこと誰のことか教えろ〜!)
・「描きたいから」だけで描いてるの?(それだけでいいと思ってるの?)
・謎めいてますねぇ。ふつうにありそうな風景なのに、どこか違うんですよね。
・モチーフの選び方が独特で、そこがすごく「あなた」なんですよねー!

 「え〜?私が言ったことが無いじゃんか!」と思った人。ごめんなさい!2週間も人の話聞いてたら、だんだんわけわからんようになってくるんです。だって、こっちは一人で全員の話聞いてるんだから。特に今回は話かけてきたり、質問してきてくれたりした方が多かったので、私の「聞く」能力を完全オーバーしました。後で思い出してメモは取ったんですけど。

で、まあ私個人の感想としては、

・これからは今回のように、何年間分の作品を集めた展覧会をしていくことになるだろう。(だって、ふだんは日銭稼ぐのに忙しいもん。)
・制作のスパンが長くなることによって作風が多様になるだろう。
・それに対する非難や疑問の声が必ずあるだろう。
・でも、頭で考えて描くと一番大事なものが失われるので、描きたいように描いていこう。
・多重人格的でけっこう、節操が無くてけっこう。全部引き受けます。「すべて私」です。
・私は「美術」をやってるのでも「絵画」をやってるのでもない。「生きのびていくための何か」をやってる。
・「何も考えてないじゃないか!」と批判するならして下さい。
・ひとりで勝手にやってるだけなので、目くじら立てずに好きにやらせてよね。
・モチーフ選びはもっともっと慎重に、自分自身によく聞く必要がある。モチーフは制作の原点。
・「売れる」ことはいいことだ!!
・「誉めてもらう」ことは、いいことだ!
・もうちょっと丁寧に描こうと思いました。
・私はほんとうに人に恵まれている。
・しばらく休ませてくれ〜。疲れた〜〜〜。

以上です。

前の個展の感想と比べると、ずいぶんとラフになったもんです。っていうか、居直っている!?
この「ラフさ」(?)のせいか、「前より今回の方が良かった!」という声が多かったです。前回はやはり切迫感が作品にも私自身にも出まくりだったので、見る人にもそれが伝わってしまって、素直に作品だけを見てもらうところまで行かなかったんでしょうね。(しかし隠しテーマが「...野垂れ死に朽ち果ててもいい」って!あなた!!)それを思うと、やはり今回の方が私自身にとっても近しい絵を出すことができたのかもしれません。前回よりかなり緩いし汚いかもしれないけど、その方が私の実態により近い。それと、水彩作品に対して、予想外に評価が高かったことに驚きました。自分では油彩の方がメインの作品のつもりだったので、実はちょっと(かなり)複雑なんですけど...。それから、人にとって「必要な絵」と言ってくれた方が2人いて、それも嬉しかったです。「必要」だなんて!!最高の表現ですよ!それから...そうそう。同じ画廊で2度するのは今回が初めてだったのですが、前回を見てくれていて、それを覚えていてくれた方が、かなりありました。それがとても嬉しかったです。あと、「絵って売れるんや〜〜〜!!」というのを実体験したこと。これはびっくりしました!!!買って下さったみなさん、ありがとうございました。今まで「買って家に飾りたいと思うような絵=人に媚びたいやらしい絵」だと思われたらイヤだから、売れて欲しい反面、「売れたら困る。媚びたいやらしい絵を描きやがって!と思われたくない。」と思ってました。(誇大妄想ですよねぇ...。)でも、違いますよ!!自信を持って言えます。今回売れた絵は、ちっともいやらしくないし、媚びてもいません。そういう絵を最初に買っていただけて、感謝しています。

次の発表はもちろん未定です。でもまあ、あせらずにコツコツと今まで通りにやっていけば、また個展ができる日も来るのではないかと...。わからないですけどね、先のことは。

ただ、これから個展をしようかなーと思っている人には「おもしろいよ!やってみ!」と申し上げておきましょう。


(最後に。会場並びに作品の写真撮影をして下さった、奥村元洋さん・小田哲明さん・難波博孝さん。お手伝いをしてくれた美弥子さん・山下くん。会場に来てくれた皆さん。ありがとうございました!)


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