2004年10月4日〜12月31日までのつれづれ。
naisyoku いわゆる「日記」とか「感想文」のようなものです。
毎日は書きません。書くことがある時だけ書きます。
(2004年10月4日〜12月31日までのつれづれのページです。)


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2004年12月31日(金)

『2004年の反省会』

『あっっっっ!という間でした』

以上です(笑)

これ以外に、表しようがないというくらい。


 2月  信濃橋画廊5で個展
 4月  ニューヨーク旅行
 7月  草津の蓮を取材
 8月  コンクールW落選(苦笑)
10月  金沢旅行
     バイト先の上司が亡くなった
12月  頼まれ年賀状作り

以上に加えて、今年は年間通して仕事が忙しかった。


反省点は...。

これは私には一生涯ついてまわると思うけど、

「人との関係」。

適度な距離をもって、ちゃんと人とかかわることが、
とても難しい。

自分を卑下するでなく、臆するでなく、えらそぶるでなく、当たり前に、
人とお互いの考えを述べ合うことが、
とても難しい。

つい、わかってもらえないならもういいです、と思ってしまったり。
うるさい、放っておいてくれ、と思ってしまったり。

それだけ、今年は人と接する場面が多かったということでもありますが。

今さらながら...人と話すのはしんどい!

(話すの得意だったら、絵は描いてない。でも頑張ってちゃんと話す...(/_;))


あと、今年は体調がたいへん悪かったですね。
特にアレルギー!!
このトシになって、こんなことになるとは思ってもいなかったです。
秋〜冬〜春通しのアレルギーなんて、
(え!?大丈夫なのは夏だけか!?がちょ〜ん!)
一体何に反応しているのやら...。
来年は、原因を調べてもらおうと思う。
(でもね。4月の旅行で、ニューヨークに現地時間の夕方着いて、
 2晩眠って目が覚めたら、すっかり症状が消えていた。
 これはもう、移住するしか無いですな!笑)



良かったことは...

個展がおおむね良い評価だったこと。
おまけに知らない人が絵を買ってくれたこと。
知り合いまで絵を買ってくれたこと。
おかげさまで、初めて、
個展にかかった経費を全額、売れた作品の代金でまかなうことができました。

これまでのことを考えると、これは夢のような話です。
本当に感謝しています。
「売ることが第一なのか?」って、いぶかしがる人がいるけど、
「人に媚びてるわけじゃないのに売れたから、売れて良かった。」
と、はっきり言わせてもらいます。
でも次はこんなことは無いでしょう。
今回はこれで、本当に良かったです。
後悔無しです。

個展をすると、普段会えない人と会えるので、
そのことも、とても嬉しかったです。


それから。
偶然が重なって、ニューヨークに行けたこと。
一般に、「世界のアート・シーンの中心」と言われているような、
有名なギャラリーをたくさん見たこと。
(実は作品にはほとんどあんまり感心しなかったけど。笑)

今まで、「外国=ヨーロッパ」の頭しか無かったので、
今年のような偶然でも無いと、
一生アメリカの土を踏むことはなかったかもしれません。
私に「縁」を繋いでくれた、何人かの方に感謝。


あと...
これは、ここじゃなくて、よその「お宅」でやらせていただいたことですが、
この20年に自分がやってきたことの総括を、初めて文章にしました。
これが、思いがけず、とても良い区切りになりました。
文章で総括したからって、
過去に対する評価や思いが凍結され、
何かが決定付けられるわけではありませんが...。
とりあえず、諦めが付いたというか(笑)
まあ、大きく間違いは無かったし、これ以外どうしようも無かった。
これで良かったのだ。と、思いました。
(「よそのお宅」の管理人さま、ありがとう)


という風に...

人との関係は難しいけど、
新しい経験をさせてもらえるのもまた、
「人との繋がりがあってこそ」、と言える2004年でした。


来年は、どんな新しいことが待っているのか?
人に助けられ、与えられるだけではなく、
人の役に立つ。助けになる。ようなことも、
請われれば、やっていかないといけないのかな、と思います。

そして来年は...。

無事に『本』が出ますように!(あら。またこれですか。笑)


ところで右上の写真は、今朝のうちの庭。
私の住む地方では、目に見えて雪が積もるなんて、珍しいのです。
今日〜明日は、全国的に荒れ模様ということですね。
どなた様も、お気をつけてお過ごしください。


それではみなさま、良いお年をお迎えください。

来年も、「Jのツボ」を、
よろしくお願いいたしますm(__)m



※みんな!今夜は「紅白」で、「マツケンサンバll」を見ないとダメよ!!
 私も一緒に踊りたいくらい!冗談抜きでスゴイんですから、ホントに!!見ないと損!!

2004年12月30日(木)

『いわゆる"お仕事"終了!』


(←神戸に行く途中で撮った、怪しげな雲。雪雲?)

終わったーーーーーーー!!!!!

仕事が終わった!

今日、最後の注文年賀状を神戸まで届けに行って、お仕事終了。
部屋の掃除も済んでるし、あとは絵をやるだけ。

ああ...12月はとんでもなく長かった...。
そんでもって、休みがほとんど無かった。

でも、今年の年収を概算してみると、個展とニューヨーク旅行とで、
前年比増収分をまるまる消費していたことが判明!

がっくり。

(というか、まあそれだけ余裕があったということね)

ワタクシ、ここで時々お金の話をしますが。
それはなぜかと言うと、
ほとんど日雇い労働者の身の上なので、
年によって収入が違うので、これは支出すべきか否か?というときに、
一応収入の概算をしてみないといけないワケです。
で、今年は「個展OK」「NYもOK」って、自分でGOサイン出しました。
ぴったりまかなえたということは、上出来ということです。
(「いなかどっとコム」さん、お仕事くれてありがとう!!)

さて、この概算は年が明けるとまた振り出しに戻り、
来年は来年の計画で、支出して行かなければならないのです。

来年の後半は、今使ってるMac(Power Mac G4/533Mhz)を買い換える予定なので、
他の支出を抑えないといけません。
緊縮財政ということです。
その代わり、ハイ・スペックのマシンを、どっかーん!と買います。
来年の今頃は、私もOSXの仲間入りです。
おまけに、ノートまで欲しくなっています。
欲深いですね。


ところで。
まだイラクでは戦争状態が続いていて。
世界の色んなところで、今この瞬間も、殺したり、殺されたりしてる人がいる。
自然災害も起こっている。
お世辞にも「良い年だった」とは言えないけれど。
年が変わっても、何かが劇的に良く変わることは期待できないけれど。
少しでも、不幸な目に会う人が減るようにと、祈るばかりです。

とりあえず私に出来ることは...
人に親切にする。くらい?

2004年もあと一日です。

2004年12月25日(土)

『GODIVAのアイス』

うわさによると、世の中はクリスマスだそうで...。

私、昨日も夜9時まで仕事だったんですけど(`ヘ´)

でも世間が「クリスマス」なら、便乗して、贅沢してやろうと思い、
友だちんちで食べて異常においしかった、
「GODIVA」
ベルジャン・ダーク・チョコレート・アイスクリーム
を購入してきました。

(昔、親が海外に行く仕事をしていた頃、お土産で買ってくるゴディバのチョコレートを、何のありがたみも無く、バクバク食べていた時代があった。今では考えられないけど。)


さっき、アイスクリームを食べた。

やっぱり、おいしい...(*^_^*)

チョコレート大好きなので、これだけ濃いと、さすがに満足。
ものすごいコクと香りと風味があります。


って。
アイスクリームに満足したところで、また内職。

まだ頼まれ年賀状づくりが全部終わってないんです。
年賀状が終わったところで、自分の絵が待ってるし。

ああ、疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた...(*・д・)ノ●-●
明日は日曜だけど、神戸の受付の仕事があるよお...。
次に何しないといけないか、考えずにボーッとしていられる日は、
いつ来るんでしょうね...。
ああ...腰が痛いなぁ...(涙)
喉も痛い...アレルギーが出てきた...(悲)

来年1月の用事が全部終わったら、
どっか旅に出たいな...(ノ_<。)(号泣)

2004年12月18日(土)

『展覧会を見た、ひさしぶりに』(真似しぃ)

本日は、やんごとなき用事で、画廊に行ってきました。
その件については、年明けにご案内いたします。

そして、久しぶりに、展覧会をたくさんハシゴしてきました。

『福岡道雄展 -飛ぶ蚯蚓(みみず)-』

信濃橋画廊(大阪)
2004年12月6日-18日

私は、福岡道雄さんのファンです。

立体の作家さんです。大御所です。
でも、普通の「立体=彫刻」というのとは、ちょっと違う。
近年は、
「小さな具象形態の彫刻」と、
「つぶやき」(詩ともエッセイとも言えない)
が、その上面にびっしり彫り込んである「台座状の立体」
で構成された作品をつくっておられます。

今回は、タイトルにもあるように、
地面を模したような楕円形の台座状立体の上面に、
雨後の大型みみずがいっぱい出てきてました。
1匹だけ、天に向かって身をよじるように
立ち上がるみみずもいました。
まるで「断末魔の叫び」のように...。
(今回「つぶやき」の彫刻は無し)

今日、福岡さんは、画廊にいらっしゃいました。
お姿を拝見するのは、これで何度目かになりますが、
いちばん最初、オーナーに紹介していただいて、
挨拶したきり、まだお話する機会はありません。
何を話していいのか、わからないので、
ポツンと座っておられても、話しかけることができません。
今日も、「ああん!福岡道雄だよおおお...!!」
と、心の中で何度もつぶやくだけでした。
とほほ。

(福岡さんの著書「何もすることがない 彫刻家は釣りにでる」
 は、本を読まない私のお勧めです。)



『門田修充個展 浮遊する曖昧な日常』

信濃橋画廊5(大阪)
2004年12月6日-18日

立体の作家さんです。
一昔前の宇宙人かロボットみたいなやつらが4匹。
「ひもを軽くひっぱってください」
と書いてあったので、
ひもひっぱたり、首の付け根を覗き込んだりしていると、
「そこあんまり覗かないで〜!」
と、作家さんに言われてしまいました。

動かすなら、もっと派手に動くようにしてほしいなあ。
あと、なぜ「浮遊する曖昧な日常」なのか、わからなかった。



『泉依里展 Suspend』

信濃橋画廊apron(大阪)
2004年12月13日-18日

平面の作家さんです。
平面と言っても、透明なフィルムの上にプリントしてあるので、
立体とも、技法は版画とも言っていいかもしれない。

抽象的な形態に翻訳された風景が、
きれいな色でプリントしてありました。
最近、若い方によくお見かけするタイプの作品だと思いました。

「私が!」「私が!」という、ドロドロの無い、
爽やかでいて、気が利いていて、シャープで知的な作品。

ちょびっとだけ、羨ましいと思いました。



『ポウ展』

兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー(神戸)
2004年12月17日-19日

私のお知り合い、画家の栃原敏子さんが主催されている
グループ展です。

この展覧会は、すんごいパワーでした。
旧兵庫県立近代美術館の2階部分、全フロアを使って、
ひとりひとりブースが区切ってあり、グループ展というより、
「個展の集合体」と言った方が良いでしょう。

ついつい無気力になりがちな自分を、反省しました。
行動するって、すごいことです。
それを見せつけられました。

勉強になりました(泣)
私もがんばろうと思いました。



『山本一了展』

ギャラリーAO(神戸)
2004年12月11日-22日

平面の作家さんです。
私のバイト先の上司T屋さんのおともだち。
通称「カラスのマスター」。
(1年前まで「カラス」というバーのマスターをされていた。)


ハガキでは、エア・ブラシ?と思いましたが、
全部手仕事で、テクスチャーが細かくつけてあり、
ご本人曰く「編み物に近い」作業だそうです。

お話によると、芝居(特に能・歌舞伎・人形浄瑠璃)から
多くヒントを得て描いておられるそうで、
芝居の「ここ(芝居の空間)だけの話」。
(=芝居は芝居空間でのみ有効である。芝居が終われば、話も終わり。)
美しい衣装を身につけるのは、「観客をもてなす」ため。
そういう部分を、絵に取り入れているそうです。
「非日常の空間に、観客をお連れして、もてなす。」
ための絵、ということですかね。

この方もまた、「俺が!」「俺が!」というドロドロからは、
距離があるのね、と、思いました。
でもちょっと、筆致の意外にねちねちした部分に、エロを感じましたが。

「氷見産の寒ブリの刺身がもうすぐ来るから待ってて!」
と言われてしばらく待ってたのですが、
ブリさん、なかなか現れず。
私は待ちきれずに帰ってきてしまいました。
食べてT屋さんに自慢してやろうと思ったのに。
食べ損ねたよ。ちぇっ。

******************************************

ということで、ひさしぶりに展覧会を見て、楽しかったです。
でも、ひとつ言えることは、

他人の展覧会は、見るだけでいいから、楽でいいわ〜〜!

あと、

好きな作家さんの作品を見るのは、幸せな気分...(。-_-。)
(ご本人を見かけて、ドキドキするのもね。。。)

2004年12月15日(水)

『理解されない仕事 & 今冬初RAINBOW』

『理解されない仕事』

言い訳がましく、仕事中のモニタの写真(上右側)を載せてみました。

ええ。働いてますとも!!!
内容を誰にどう説明しても、全然理解してもらえない仕事だけど。(泣)

家で仕事してると、通勤の手間が無くていいですよ。
ちゃんとした服着なくていいし。(まさか裸でやってないけどね)

自由と言えば自由。
でも、時間がめちゃくちゃになります。
区切りが無いから、ずーーーーーーっっと。一日中。
完成しなかったら、夜中までやってたりして。

でも、お給料が出来高制なので、
「これ完成したら3万円だぜぃ...」とか、
心の中でほくそ笑みながらやると、けっこう楽しい。
ちょっと根気の要る仕事なので、合わない人は合わないかもしれませんが。

...って。
何のことかわからないですよね(^_^;)
でも説明しても分かってもらえないので、教えてあげないよー。


『今冬初RAINBOW』

幸せのRAINBOWさん。
今年も無事点灯。(写真:上左)

この方も、かれこれ20年の付き合いです。
長い!!
私はこういうもののメンテがすごく上手いようで。
扇風機なんか、30年くらい使ってる...。
だって。動くんだから、しょうがないじゃないか!

日本の経済を停滞させてるのは、私かもしれませんです。
「小さく稼いで、小さく使う」の典型。

みなさま、私の分まで色んなもの、いっぱい買って、お金使ってくださいね。



さあ。もう少し頑張ったら、仕事の終わりが見えてくる!
そしたら、次は...絵が待っている。
今年もまた、美しい区切りも無く、だらんと繋がったまま、
新年を迎えることになりそうです。
でも、やりたいことやってるんだから、
ありがたいことなんですけどね...。はい。

2004年12月13日(月)

『いろんなことが』

溜まってる。

やってるけど、溜まってる。

今、頼まれものの、年賀状制作を、3件やってる。
うち2件は、もうかなり完成が見えてきたので、大丈夫でしょう。
あと1件+自分の年賀状は、これから。
とぃやっっっ!で、短期決戦でつくれる。はず。

その間に、いつもの大阪のサイトマップの仕事。(昨日も今日も)
その間に、いつもの神戸の受付の仕事。(一昨日も明日も)
その間に、蓮の絵。(この絵。ちょっと良いよ!)
その間に、枯れ野原の絵。(なんだか...)
その間に、返事を書かなければならない葉書(又は手紙)が4通。
(おお、珍しい。返事のうち、3つが詩がらみだわ。ちょっと呼ばれてる気がする。)

最初は、うわ!こんなん、ムリ!
と、思っていても、
最終的にはぜ〜んぶやってしまうのが、
私の宇宙人・非人間・多重人格なところ。

「これを続けて、3年後に結果を出しなさい」
とかいうよりも、
とりあえず、目の前にあるいろんな仕事を1個ずつ片づけていく、今のやり方が、
性に合っているのでしょう。

そして、声がかかったら、よほどのことが無い限り、何でもやってみる。
今まで断った話は...。無いな...多分。(断られたことは多数)

「気が付いたら、色んなこと、やってた。」

それでよろしいのではないかと。


「生かしていただける場所で、生きる。」

これで、よろしいのではないかと。


.....................................................................................................................

私信:さゆりちゃん。キミに宮崎駿のことを聞いた、私が間違いだった。
   ごめんなさい。勘弁してください。もう、しません∫(TOT)∫
   それと。来年の4月から「蓮日記」、お忘れなく。よろしく!!

2004年12月12日(日)

『さゆりちゃんへの完成しないメール』

だだでさえ、遅くなってた返事メールが、
さらに遅くなってしまったのには、ワケがある。

絵?
内職?
...いーや、そんな意味のある「ワケ」じゃなくってね。

私のパソコンに入っている、文字変換を司るソフトのうち、
何者かが、壊れている。

それに気が付いたのは、何年前だったかなぁ...。
「聞かれる」と入力したい時にね、
「きかれる」とキーを打つわね。
そして漢字変換のため、スペースバーを押すわね。


....エラーが出て、その時使ってるソフトが落ちるんですわ...。


文字入力を必要とするソフトなら、何でも...。


もちろんポスペもね。
今回、もう、2通分を越える量のメールを書いたっけねぇ。。。

(※1通が異様に長い。常人の10倍は越える。)

その度に、「聞かれ...」で落ちてたワケよ。
興に乗って書いてたから、保存してなかったのね。

「聞かれる」と入れたい時は、
「きく」で一旦漢字変換して、
「聞く」の「く」を消してから「かれる」と
入れないといけなかったのによ...。

これは、何?嫌がらせ?
早く新Macに買い換えろっていう、神の声か?

とにかく、情けないったらありゃしない...(涙)
ってワケだ。ふん!


ああ、ついでに。

ながさかからものすごく慌てたメールが来た。

「ワードの機能画面が、モニタ一杯に巨大化したまま、閉じなくなった!
 助けてくれ〜〜〜!!!」と。

また、笑わせてもらった、ながさかに。
うち、ワードなんか無いさ。
自分が打った原稿も、ワードになったら見れなかったのに。
なんで、こんなにみんな、愉快なんだろうか...。
良き友に恵まれ、ハッピ〜〜。

では、再々再度、メールを完成させるべく、
挑戦!!
...........................................................................
(さゆりちゃんへのメールより。)

(※その後メールは完成し、無事さゆりちゃんに送信することができました。)


追伸:ながさか、今度は「手足口病」だって。...わ〜ん!!(T凹T)(笑/泣)
   あと、ハウルの感想、知りたいみたい。

2004年12月5日(日)

『も、いっちょ!』

(大きく育ちました。
 うちの「びわ」です。花がいっぱい!
 運良く私はまだ、生きていて、
 来年、「実がたくさんみのる日」が来ます。)


『びわの木の下』


びわの木の根もとに埋めようと

最初から決めていました



きちんと世話をしながら

本当は待っていました

弱りはじめたのは

祖父と同じ夏のはじめ

たえずのぞきこんで

今日だったらどうしよう

明日ならどうしよう

見ているときならいいのに

どんなふうかしら

こんなに可愛がっているのに




保険の外交さんのお土産が

おいしかったので

五つの種を

土に埋めたら全部が芽を出し

うち二つが三十センチを越えて育った

その一本の根もとに


死んだハムスターを埋めて

実をつけたら

おいしく食べてやれます


びわは まだ小さな木で

その下に

これからもなにか 埋めますが

わたしは食べてやれるでしょうか


祖父は灰になりました


びわの木に

実がたくさんみのる日にも

わたしは食べてもらえませんが

種を埋め

死がいを埋めて

おいしい実の

準備をしておきます

(1998.03.07)

2004年12月5日(日)

『最近のパスタ。など。』

『最近のパスタ』

同じものばかり食べていてはいけない。
ペンネに代わって、最近食べているのは、こんなの。
直径2cmほどの平たい丸を、親指+人差し指+中指、で、
ぷにゅっとつぶしたような。
お椀型。
(でもパスタだから、材料はペンネと一緒か。)

...思ったよりおいしくなかったので、早く食べてしまいたい。


『なんとなくざわめく近頃』

風邪は治っています!
アレルギーも、薬で押さえています。
体調はまあまあ。
絵を描く気力も有り。
今月はかなり頑張れそうな気がしています。
内職もいっぱいあるから、それも、ぼちぼちやっています。

それよりも。

近頃ざわざわざわざわと、自分の周囲に風を感じる。
私が何か新しいことを始めたわけではなく、
なんというか...私の周囲で、人が動いている。

それは、直接私にかかわることだったり、
直接には関係なくても、まわりまわって、何か影響があるかも、
という程度だったり、いろいろ。

その「ざわざわ」の中のひとつとして。

私、絵を描いてることは、あんまり人に言ってません。
でも、それがなんとなく、ここんとこ人に知れていっていて、
ただそれだけならいいのですが、こう...
私が出たことの無いような場所に、
とつぜん、ひょい。と連れ出されて、
「ほら、絵を見せてみろ」と言われるんじゃないかと。
実際には、何の具体的な話も無いけど、
最近、そういう恐怖というか、不安というか、
変な胸騒ぎがある。

何事も、「現状維持」では済まなくなって行きそうな、不安。

人から求められることに、応えられないかもしれない、という不安。

失敗することで、「あなたはダメだ」と烙印を押される不安。

でも、近い将来、良くも悪くも、私が積極的に動こうと、じっとしていようと、
絵に限らず、普段の生活も含めて、
「今のままではいられなくなる」のだろう、という、確信に近い予感。


ああ、ああ。
今までのらりくらりと生きてきた私にも、
遂に嵐の時がやってくるのか!?否か!?

来年以降が、怖い...

2004年11月30日(火)

『頭がいた〜い...いた〜い...いた〜い!』

先週の土曜の昼から、完全に風邪ひいてます。
最初は鼻(というか、顔面)が痛くて、くしゃみが出て、
そのうち頭が痛くなってきて、
おまけにアレルギー(咽頭〜口の中まで痛くてヒリヒリ+胸と背中の気味の悪いだるさ)
が出てるのに、薬を切らせてしまって、最悪です。
(アレルギー薬は昨日病院で出してもらったので、今日はまあ快適)

今日は今日で、朝目が覚めたらら9時10分前!!!!!
何度時計を見ても、9時10分前。
どんなに運良く、バスが来ても、どんなに楽天的な人が見ても、間違いなく遅刻。

(夢の中で、妊娠してる友だちの丸いお腹をスリスリさすりながら、
「大きくなったねぇ〜〜〜(^_^)」とか言って、幸せな気分に浸っていたら...このザマ。)


実は私の遅刻癖には、すごいものがあります。
わかっていても、時間通りにその場所に行けない。
(経験者の方、よくご存じですね?)
とりわけ、重要な日に、遅刻する。
(仕事場の初出勤日とか、離任日とか。)

冷静に現実を考えたら、到底間に合わなくても、
「ひょっとして、間に合ったりして」と思ってしまって、出遅れる。
何の根拠もなく、です。
きっと、時間の観念がイカれてるんだと思う。

ああ、それで、今日は9時10分前に起きて、20分後にはバスに乗ってました。
超早業。

そして、仕事してるうちにまた、頭が痛くなってきて、
一日中ボーッとしてました。
どうにも、いかんです。調子悪いです。
今は、やっと薬が効いてきたけど。

さっさと寝よう。

2004年11月23日(火)

『ううううむ』


・その1.『言い訳』

ね?ね?ほら!ね?
見て!これ!!(写真→)
ちゃんと描いてるし。
ちょっとずつ進んでるでしょ?
大丈夫。年内には完成するし。

(泣)




その2.『ばか!』

昨日、なんとなく携帯電話のメールアドレスを変えました。
迷惑メールが一日20件を越えるようになってしまったので、
そろそろ変え時だろうと思って。(遅いって?)
近々変えようと思っていたんですけど、突然変えてしまいました。

新しいアドレスにする時は、「星の王子様」(byサン・テグジュペリ)
の一節から採ろうと決めてたので、

L' essentiel est invisible pour les yeux.
(大切なものは目に見えないんだよ)

で登録しようとしたら、字数オーバーでだめでした。

そこで慌てて、別の一節を選択。

Je suis responsable de ma rose.
(ボクはボクのバラに責任がある)

にして、無事登録。
と、思ったら...。
「responsable」のスペルを間違えた。
すでにみんなに「メールアドレス変更しました」メールを送ったあと。
おまけに、私からお知らせメールを受け取った多数の方が、
「お!!新種の迷惑メールか!?」
と思って、削除する手前までいったらしい。
(あまりにも変な長いアドレスだったため。(/_;))

さあ!私から、新アドレスを受け取った方、
スペルのどこが間違ってるか、私にメールしてね!
正解者の中から抽選でお1人に、
間違った仏語で書かれた「愛のメール」をさしあげます!!
(自滅)

※でも、おかげさまで、今日の迷惑メールはゼロです!

2004年11月21日(日)

『秋の京都に行ってきました』


( 植物園の池に浮かぶ、紅葉の葉っぱ)

 昨日は、私は直接には存じ上げない、某エライ方のご紹介で、
京都の某高級料亭に、お昼ご飯を食べに行ってきました。

HPで調べてみると、最低価格の「松花堂弁当」が¥6,500(税・サービス料別)。
「まあ、普通で行くと、ひとり2万円かな〜。」
そんなお店なのに、ナント!
『ひとり¥5,000でお昼を用意してあげて!!あ、ビールもひとり1本つけてね!』
という、恐ろしいことをお願いして下さったワケです(怖)

噂によると、「店に入ったらまず、お薄を出されるらしい。」と聞き、
お薄はどうやって飲むのか?を、バイトの同僚Nさんから伝授していただいた。
まず深々と一礼後、右手でお茶碗取って左手添えて、右に2回まわして、3回で飲み干し...
よっしゃ!これでお薄を出されても大丈夫、完璧!!

服装は、「Gパンはあかんで!それ相応の服装や!!」と言われて、
20年前のスカートと、10年くらい使っていない、一張羅のルイ・ヴィトンのバッグを
押入から引っ張り出し、なんとか揃えた。
(当日、私がヴィトンのバッグを持っているのを発見した同行者は、
 「なんであなたがヴィトン持ってんの!?なんと不似合いな〜〜!!」と大笑いしました。
 フン!悪かったよぉぉ!!ブランド苦手だけど、頑張って持って行ったのによぉ〜!(`ヘ´) )

さて、実際に行ってみてどうだったかというと、
まず。同行者が、綺麗なやつだけど、Gパンはいてた(^_^;)
店に入っても、お薄は出なかった(^_^;)
イスとテーブル席がいくつもある、落ち着いた京料理屋という感じだった。
女将のご挨拶なんかも無かったし(ヲイ!当然だ!¥5,000ポッキリの身分で!)
お料理は...松花堂弁当ではなく、ちゃんとしたコースだった(^◇^;)
店員さんは、お料理を運んできてくれたら、すぐどっかへ行ってくれる。(そばで見てたりしない)
ビールは3人で1本、可愛く飲んだだけ(^◇^;)
帰りには、お漬け物のお土産までくれた!!(^◇^;)

お料理は、さすが一流だけあって、とても美味しかったし、
何よりも、見た目が美しい!!ああ、芸術ですなぁ...。
食文化に於ける、日本人の優れた技。これは誇りに思いましょう。
あの。そうめんを揚げたやつと、魚のすり身と、本物の栗でできた、
イガ栗のカタチをしたお料理。
パリパリで美味しかったなぁ...もう2つくらい食べたかった(^_^)
餅麩も美味しかった...(^_^)

帰りに支払いする時、
私たちが『込み込み¥5,000ぽっきりの客』であることを知らなかった
レジのお兄さんが、ビール代¥735を料金に足して計算してたら、
その料亭のNo.2みたいなおばちゃんに、こっぴどく叱られていた。
「後で説明するから、おひとり様¥5,000で(レジ)さっさと打ちなはれ!」
「はよしぃ!」
「(でもビール代が...という兄ちゃんに)あんたが払いなはれ!」
コワ〜〜〜!!
私たち、口もはさめず「あ、いえ。いいです、それで...」とか言いつつ。
終始、「聞いてないよ〜〜」みたいに不満げな顔していたお兄さん。
店にとって何の利益も無い、私たちのような、食い逃げ同然の客のために。
すんませんでしたねぇ。

ああ、もう一生行くことはないでしょう。。。
美味しかったです。

料亭を出たあとは、緑の中を下鴨神社まで行って、そこから川沿いをずーっと歩いて、
植物園の中を散策。紅葉はまだ少しだけでしたが、綺麗でした。
その後河原町まで行って、靴屋に寄ったり村上重でお漬け物を買ったりして、
帰りました。
人、とっても多かったです。
行楽シーズンまっただ中ですもんねぇ。。。


( 「似合わねぇ〜〜!」としみじみ言われた LOUIS VUITTON!(`ヘ´) 怒!!)

2004年11月14日(日)

『たくさん更新』

本日は更新情報だけです。

・『絵画のツボ』の中の、「過去作品の部屋」に、古い作品をいっぱいアップしました。

『内職のツボ』の中に、「折り畳み式お雛様」をアップしました。

いやホントに、「過去作品の部屋」は自分で見てても興味深い!!
一体何十人格なんや?と(苦笑)
自分の見ても面白いけど、同じようなのを誰かやってくれたらいいのに。
人のも見たい〜〜〜!

お雛様、すごく可愛いです。
今はこんな芸当できません。
根気なし、やる気なし、ですから。

では本日、この辺で失礼。

2004年11月10日(水)

『「劇的な人生」から来られた方、はじめまして!』

いらっしゃいませ。

私は「Jのツボ」の管理人です。
ここでは「J」とか「じぇい」とか名乗っている者です。
「劇的な人生」の管理人、hirotakaさんは、私の「アイドル」です。
(恩師でもないし、友だちでもないし、彼氏でもないので、とりあえず、アイドル。)

「劇的」は学校関係の方が多く見ておられると思いますが、
ここは、表紙メニューを見ていただいたらわかるように、
「教育」とはまったく関係がありません。
私のライフ・ワーク(=絵画)と、趣味(=内職・QUEEN・映画・旅)を羅列しているサイトです。

日常的に更新しているのは、ここ、「つれづれのツボ」です。
元々の性格が鬱気質なので、だいたい暗〜い、ネガティヴなことをダラダラと書きます。
だから、元気の無い方、陰気な性格の方には居心地の良いサイトかもしれません(笑)
(ごくたまに明るいこと、良いことも書きます。)
更新情報もここに書きますので、来られたらまず、ここをのぞいてください。

このサイトにはBBSがありません。
もし何かご意見などあれば、表紙のいちばん下の「パタパタしてる手紙」から、
怖がらずにメールを送ってください。
お返事は必ずしていますので、よろしく。

このHPを使って、特に目指すところもございませんので、
とにかく、なんとなく色んな「ツボ」をのぞいてみてください。
そんな感じ...。

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今日は遅ればせながら、映画「誰も知らない」(是枝裕和監督)を見てきました。 nobody
良かった.....。感情的になる隙も与えない。
これだけ悲惨なことを描いているのに、見ている方に、怒りとか、悲しみとか、
なんというか...そういう「安易な感情」を抱かせない。
いや、「現実」っていうのは、本当に「渦中」にいる人間というのは、
激情とは無縁で、台風の目の中みたいに静かで淡々としてて、
でも当事者にしか感じられない、重くのしかかるものがあるんだと思う。
それを、フィクションである、映画で表現するこの監督。
私は是枝監督の「ワンダフルライフ」という作品が大大大好きなんですが、
(実は数年前、神戸で「ワンダフルライフ」のトークショー付き上映会があった時、私は是枝監督にサインもらって握手もしてもらったことがあるんです。ふふふ。)
それとはまた違った良さでした。
ああ!やっぱり見て良かった!

カンヌ映画祭の審査員のひとりがこの映画について、
「結局のところ、悪いのは誰なのか?という監督の考えが述べられていないところが不満だ。」
と語っていました。
「いや〜ん!そんな風にしか見られないアナタ自身が問題!」 と思ってしまいました。
誰が悪いのか、断罪しなければ納得できないなんて!
例えば、事件の末端である「母親」を断罪しても、「悪」の本質には届かないのに!!


※『誰も知らない』 は、第77回米アカデミー賞外国語映画賞の日本代表のノミネート候補として選ばれました。本選でノミネートされるかどうかはわからないですが、カンヌで賞(主演男優賞)を取っているので、可能性としては高いと思う。ノミネートされ、外国語映画賞を受賞すること、そして世界中の多くの人に見てもらえるようになることを、祈ります。

2004年11月8日(月)

『ズズ黒いワタシ』

いつものやつがやって来てます。鬱ルんデス。
今日は大阪のお手伝いの仕事が無かったので、気を紛らす用事が無い!
これはイカン!と思って、「内職のツボ」を更新することにしました。
だいぶたまっていたのを、一気にアップ。
最近のは、知り合いからお代金をいただいてやってるのがほとんど。
(頼まれてもないのに、勝手につくって押しつけることもあるけどね)
と言っても知り合いだから、1日の日当分も無いくらいで作っている。
これで、本気でお金もうけしようとしたら、きっと誰も頼んでくれなくなるよなー。
安くでするから頼んでくれるんだということをわかりつつ。
精神の調子が悪いと、いつもは喜々としてやってることまで、
「いいように利用されてるだけじゃないのか...」とか思ってしまう。
ズズ黒い、腹黒い、ワタシ。
自分に余裕も無いくせに、人にいい顔しすぎるんでしょうね。
そんな風に思うなら、もう安請け合いするのはやめろ!という声。
ああ!!あんまり、ドス黒いことを考えるのはやめておこう。
あくまで素人のワタシは、お金は他の仕事で稼げば良いのだ。
頼んでくれて、喜んでくれる人様あってのワタクシ。そういうことです。
でも、他の仕事って...?すべてが「片手間」な私にどうしろと?
そうか!やっぱり、中途半端なことしかやってこなかった自分が悪いんです。自業自得。

ところで、更新情報です。

・「内職のツボ」の中の

「2004年版年賀状 」
「やっさん2004年賀」
「あみの夫妻2004年賀」
「やまぐちさん2004年賀」
「外反母趾くん」
「足ツボくん」
「足ツボ体操くん」
「ギリシャ」
「ウマオイ」
「ブルーナ調3匹」
「はるかちゃん」
「hirotakaくんバナー」

何をやったって、何にもならん!なのに、何かしらこちょこちょやってる。
こういうゴミみたいなことでも、集まったら何かになるかもしれない。
そこにちょっとだけ、期待しているんでしょう、多分。

ああでも、何がどうなるワケでもない〜♪(鬱)

2004年11月6日(土)

『下向いて よだれ食い食い 秋の蓮』

 
前回の日記の内容が内容だったので、
まだクヨクヨしてるのか?、と思われていたかもしれませんが。
すんません。人んちに行って、散々遊んでおりました(^_^;)
(でも、人の死はやはり重いものです。心のさざ波は、そんなにすぐには消えません。)

そして、私にも、やるべきことがある。
と、いうことで、蓮。
一度に3枚並行して描いています。
このうちどれか1枚、人に譲らないといけない。(多分、蕾)
でも、手元にも置いておきたい。
そこで、自分用のも描くことにした。これは珍しい。
「蓮の蕾」というものは、本当に美しいものですよ〜。
なぜ蓮という植物が宗教(仏教)と結びついたのか、
なんとなく分かる気がする。

で、3枚とも小さい絵なので、地べたに置いて描いてます。
(私、ほとんどイーゼル使いません。)
当然、顔を下向けて描いています。
集中してくると、口が開きますわな。
すると、よだれが落ちるんです。
人にも聞いてみたことあるけど、「あるある!」と言った人、多かったですよ。
絵を描きながらよだれ食ってる人。
絵を立てて描いていても、いつの間にか口が開いて、あじゅるるっっ!となる。

よく映画とかドラマで、画家役の俳優が、キリリと口を真一文字に結んで、
眉間にしわを寄せて、カッコよく絵(=必ず変な絵!笑)を描く場面を見ますが。
あれ、ウソですってば!!(笑)
ほとんど、描きながらよだれ食ったり、絵の具が乗ったパレットの上に座って飛び上がったり、
油をひっくり返して慌てたり、4コマ漫画みたいなことやってます。

そんな感じで...、今年もそろそろ終わろうとしていますね。
これから年末までの仕事は、蓮の絵を完成させるのと、注文の年賀状を作ること。
ああ!年明けに、グループ展に出品することにしてしまいました。
だから、そっちの作品も、年内に1点だけ、用意しないといけません。
まあでも、こうやって、日々当たり前に過ごせることに感謝。
そして、今年を、すっきりと終わらせたいものであります。
皆様も、本年のラスト・スパート。おきばりやす。

2004年10月28日(木)

『できることをする』

書くべきか、書かずにいるべきか、迷いましたが、
やはり、書いておきます。

『小枝』の絵を贈った方が、亡くなられました。
私は時期を逸してしまい、結局、お見舞いには行けず終いでした。
後悔しました。
(亡くなった翌日の午後に、お見舞い行く予定でした。間に合わなかった。)

お通夜・告別式のお手伝いに行きました。
遺族の方が私を見つけてくれて、祭壇横にあった机を示してくれました。
最初、まったく気が付かなかったのですが、
机の上には、亡くなった方の愛蔵品と一緒に、私の「小枝」が並べてありました。
それを見せられて、「お見舞いに行けずにごめんなさい」と、
ただただ、泣くしかありませんでした。

私が絵を託した方からは、
「受け取られてすぐに開けて見て、とても喜んでおられましたよ!」
と聞いていたのですが、本当だったんだ...と思いました。
遺族の方からも、
「"これはこまっちゃんの絵なんだよ!"って、嬉しそうに見せてくれてたんですよ。」
と、聞かされました。
本当に本当に、申し訳ない気持ちで一杯になりました。

絵を描いて、先にお見舞いに行く人に託したのは、
「その方の容態がいつどうなるかわからない」という、不安があったからです。
私が間に合わなければ、せめて絵だけでも受け取って見てもらおうと。
それが、その通りになってしまいました。

「明日、何人かでお見舞いに行きますよ」という連絡を夜に受けてから、
一瞬、描こうかどうしようか、迷ったけれど、
「描く!」と決めて、懐中電灯(すでに真夜中でした)を持って庭に出て、
暗くて全然見えなかったけど、一生懸命、枝を探しました。
拾って部屋に戻ってすぐに描こうとしたけど、あまりに小さい枝なので、
蛍光灯の光ではディテールが見えず、仕方なく、翌朝、太陽光で急いで描いて、包装して、
お見舞いに行く方に預けました。
あの時、枝を探しに出て、見つけて、本当に良かった。
もし躊躇して、止めていたら、今よりもっともっと後悔していました。
でも、あわてて描いたのじゃなく、もう少し良い絵を贈れたら、もっと良かったのに...
そして、自分で手渡しできたら、もっともっと良かったのに...
後悔は尽きません。

亡くなられた方には、とても良くしていただきました。
誰に対しても態度を変えない。裏表の無い、真っ直ぐな方でした。
生前、私がその方にお返しできることは、何も無かったけれど、
その方が見せてくれた生き様を、この先も覚えておいて、
そして、自分に今できることをきちんとする。
私も、この方のように、よく生きて、よく死にたい。
そう思いました。

さあ。...されど日常は、容赦なく流れて行く。
今生きていることに感謝しつつ。

2004年10月21日(木)

『吉田屋風 再興古九谷風 茶碗』


「吉田屋風・再興古九谷風 茶碗(木製茶托付)」


「吉田屋」=豊田左右衛門。 文政年間(約180年前)
青手古九谷の塗埋様式を再興したもので、赤を使わず、青(緑)・黄・紫・紺青の四彩を用い、模様の他に小 紋を地紋様風にして、器物全面を絵具で塗り埋めた重厚な作風であり、独特の雰囲気をかもし出している。


「九谷」というのは、陶器そのものの種類のことではなく、
絵付けの特徴ということらしいです。
しかも、年代によって、絵付けの絵の画風は千差万別。
これをひとくくりに「九谷」と呼んでいいのか?と思うほど。
でも、最も有名なのは「古九谷」と呼ばれる絵柄のものです。
(美術館に入っていたり、高い値段でコレクションされるのは、主に「古九谷」です。)
今回私が買ってきたお茶碗は、
一旦はさびれた「古九谷」の絵柄と技法をアレンジして再興させた、
「吉田屋」という窯元が作っていた「再興古九谷」というやつの、
まあ、まがいものというか、バッタもん。
(だって、¥1,470なんだもんね!安さ爆発!!)
このデザイン(黒地に楕円の中に花鳥画)も、まがいもの臭がプンプン。
九谷って、陶器の全面にびっちりと、贅沢に絵柄が描き込んであるのが普通。
でも、そういうのは、量産品であっても、もうちょっと高いんです。

しかし、例えまがいものであっても、ちょっと大ぶりのこの感じと、
なぜか茶托が付いていたのが気に入ったので、買ってきました。
お茶だけではなく、スープも飲めそう。
この、釉薬の発色と、ボコボコしたテクスチャーと、黄色+青+緑+紫の色味と、
上手いんだか下手なんだかわからない、桐にインコ(?)の絵が好き。



さて、金沢訪問ですが。

毎回そうなんですが、今回は、今までで一番良かったです!!
現地で会った友だちもそうですが、金沢という街自体がザワザワと動いていて、
活動している息吹がすごく感じられて!

このところ、「『今』を生きろ!」と、よく思うのですが、
今回の金沢で見たもの会った人すべてが、『今』をちゃんと生きていました。
とてもとても、元気づけられました。
自分も『今』を生きていこう!と思いました。

20年も前に、たった4年間しか一緒に居なかった人との繋がりを、
20年たった今も保つためには、
20年前の自分のままではいられないし、いてはいけない。
「今」に生きている者同志として、繋がらなければ、意味が無い。
厳しいことかもしれないけれど、今回はみんなそれが出来ていて、
全員の表情が明るかった。それを見られて、とてもとてもとても!良かった。


と、いうことで、詳しくは『金沢旅行2』をご覧ください!

2004年10月14日(木)

『金沢に行ってきます』

 この土・日と金沢に行ってきます。
今回の旅の目的は、

・今月開館した、金沢21世紀美術館 を見る。(上の写真。盗んでごめんなさい。)
・友だちがディレクターをしている、金沢市民芸術村 に行く。
・今度こそ、JO-HOUSE のカレーを食べる!!(ああ!青春っっっ!)
・またしても、いたる で美味しい魚介類を食べる!!
・美味しい 和菓子 を買う!
・友だち何人かに会う!(東京から来る子もいる!金沢在住の子も!「隠し球」も...?)

以上です。

金沢と、金沢にまつわる全てが、ワタクシの宝でございます。
交通費と宿泊費とお土産代まで払える、今現在の、自分の身分に感謝(-人-)
好きなだけ、見倒れ、食い倒れ、話し倒れ、買い倒れて参ります。
ううーん。ニセ九谷の器なんか、欲しいなぁ。

ああ!ワクワクだあああああー!!!!!

(って言っても、2年前にも同窓会で行ったんですけどね(^_^;) 何度行っても、ワクワク!)

2004年10月10日(日)

『絵を描くモード』

   ある方に渡すために、水彩を1枚描きました。

←「小枝」:クレスタ水彩紙+グアッシュ/原寸大/2004

 前回の個展 で水彩をたくさん出したところ、
「油彩よりも水彩の方がいいね」という声を多く聞きました。

(どうせ「ボタニカル・アート」で、片づけられるんだろうよ。
 と、諦めにも似た予想をしていたのですが、
 フタを開けてみれば、高い評価をしてくれる方が多く、
 失礼を承知で言わせていただくと、
 「みんな、見る目あるやん!」と、びっくりしたのでした。)

そして実際、
油彩を描いている時と、水彩を描いている時では、
描いている自分のモードが明らかに違っていることを
私自身、自覚しています。


「油彩よりも水彩の方がいい」というのは、
おそらく、描いている私のモードが、油彩よりも、水彩の方が
「良いモード」だ、ということなのでしょう。
「絵」は「描く過程の集積」だから、過程が良ければ、その結果としての絵も良い。


「油彩」は、長期に渡り、少し描いては乾かし、少し描いては乾かし、をくり返すので、
その間に私自身が弛緩することもあれば、嫌になったりもするわけです。
そして、モチーフは自分が撮ってきた写真ということになり、
ダイレクトにモチーフを見ながら描くという状態ではない分、
どこかに「曖昧さ」が出るのでしょう。
(その「曖昧さ」が、
 私自身の「想像力」で埋まると良い方向に出て、埋まらなければ悪い方向に出るのでしょう。
 今思うに、前回の個展は「悪い方」に出て、前々回の個展は「良い方」に出ました。)
これら全部が重なって、最後に絵は完成します。

油絵の具は「重ねる」ことによって、宝石が輝くような発色が得られるし、
物質感・存在感の強さは、大きな魅力です。
油彩でしか表現できないものは、とても多い。
でも、いつもいつも、集中して、緊張している「層」ばかりが重なるわけではない。


「水彩」が油彩と違うのは、まず、モチーフとなる(主に)植物が
時間の限られたものである、ということです。
摘んできた植物は、しおれないうちに、一気に描き上げてしまわないといけない。
次に、水彩は基本的にバックは無しで描くので、
鉛筆で簡単なデッサンはしますが、あとはぶっつけで、やり直しがききません。
油彩のように、はみ出した部分をあとから絵の具を塗り重ねて消すことは、
基本的にはできません。
(紙が汚くなるし、絵の具を塗って隠すと、その部分に違和感が出ます。)
そういう面で、描き始めから完成まで、緊張のしっぱなしということです。
「油彩よりも水彩の方がいい」と言う人が多かったということは、
この「緊張感」を「良し」とする人が多いということです。


前回の個展で、
「枯枝」は、あなたの代表作やで!』
と言ってくれたのは、またしてもh様でしたが、
今回、「小枝」を描いていて思いました。
なんだか知らないけど、「枯れた枝」には、「人生」があるんですよ。
私は明らかに、「植物」に、生まれて生きて死んで行く「人間」を見ています。
固い芽、青々した葉、綺麗な花、果実、その全部の行き着く先としての、「枯枝」。
「枝」はこんなに細くて小さいけれど、人の一生に匹敵するくらいの「時空」を持っている。
そんなことを、描いていて、思いました。
今回感じたことは、今後、絵を描く上での大きな糧になりそうです。

(実は「小枝」は、「この絵(=個展に出していた「枯枝」)良いなあ!」と言ってくださった、
 現在闘病中の、ある方へのお見舞いとして描きました。そういう経緯もあって。)

2004年10月4日(月)

『秋なのに、蓮』

  次の仕事にかかりました。
『蓮の花』です。
(細長いのが新しい絵、手前にあるのは「一発逆転」→)

喜んでいいのか、悲しんでいいのか、
この絵は完成後の行き先が決まっております。
(手塩にかけて育てた娘を嫁に出す親の気持ちがわかる?)
まあいいさ。嫁入り先で可愛がっていただければ。

夏に描いた2枚の絵(コンクールに落ちたやつ)のうち、
1枚はまだ加筆するので、「蓮」と同時進行で手を入れて行きます。
こっちはもう締め切りは無いので、納得がいくまで、やる。
(右端に線が縞縞に見えてる絵です→)

気候も良くなってきたことだし、ピッチ上げて行きます。
「蓮の花」は、年内完成を目指します。

本の装丁は、とりあえず、案として今出来てるものを全部、出版社に送りました。
なんとなく、いい年末を迎えられそうです。
少なくとも、仕事に関してはね。


えいっっ!!

ところで、ですね...私のことを、
「お気楽なヤツだゼ!」と思っている人、ひょっとして、いますか?

不幸自慢や、苦労大会をする気はさらさらありませんが、
私にだって、苦しいことがあったわけです。そして、今だって、あるわけです。
でも、それを越えて頑張ってるんです。
今まで決して楽して遊んでたわけではありません。

そして、私はずっと、ひとりで描いて行くんです。
なぜなら、「ものづくり」は、「ひとりでやるもの」だからです。
どんなに寂しくても、不幸でも。
「ものをつくる人生」を選んだ以上、そこんとこ、甘えてはいけません。
(ひとりじゃなく、大勢でつくる「もの」もあるけど、私がやってるのは、ひとり。)

では、先を急いでおりますが故、この辺で。失礼つかまつる!!


(あ。中島さん。ごめん。手紙、笑いました。返事書きますね。しばしお待ち下さい。)

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