CHAIR - a sofa

[イ] 椅子
椅子 暮らしでも、アウトドアでも、基本はイスだと思っています。家具屋へ行くと、なんだかテーブルの付け足しみたいなイスが多くて寂しい思いをします。高いイスは買えないから、結局、白木のイスが我が家に増えることになります。

特に食堂のイスは、5点セットみたいなので全部同じデザインというのが嫌いです。食堂商売じゃないんだから、いろんなイスのデザインや座り心地を楽しみたいところです。というわけで、本末転倒かもしれないけど、我が家の食堂にはまだイスが人数分揃っていません。考えたら妙な話ですが。でもうちは万事その調子で、カーテンなんか今の家に入ってから探しに探して、1年ぐらいレースのカーテンだけ吊して過ごしました。少しずつ、自分の個性にあったものがそろっていくという気分はいいものです。イスは、まだまだ時間をかけて探すことになるでしょう。

野外では、東京のアウトドアショップで出張の時に見つけたハイバックチェアを愛用しています。木の折りたたみでコンパクトに収納できるし、布の座に体が沈み込む感じが何とも言えません。一度座ると、絶対きびきび活動できなくなるぐらい。座ってだらだらビールを飲むには最高のイスです。ただし、夜更かししていると、背中の布が湿って冷えてきて、ちょっと寒さを感じることもあります。妻のはコールマンのディレクターズチェア。野外でもイスを統一しないようにしています。子供たちがキャンプ好きになるなら、ロゴスのミッキーアウトドアのディレクターズチェアか、スノーピークのキッズディレクターを買ってやりたいと思っています。ロゴスはグレード感がなくてあんまり好きじゃないんだけど、ベンチと子供用のレインウェアはこのブランドのものを使ってます。

また家の話をすると、リビングには一念発起して、布張りのソファーを買いました。ベッドにもなる実用的なものですが、デザインと色味が気に入って、それなりの値段を払いました。これが子供のかっこうの遊び道具になって、たちまち汚れてしまったので、若干悲しいですが。まあ、味が出たと思うことにしています。

次は子供の部屋ですね。狭い家に3人も子供がいると狭いので、三段ベッドを手作りする計画を立てました。超大作です。私の大工技術は体重と寝相に勝てるか? それでスペースを節約したところに机とイスです。いわゆる学習デスクというのが好きではないので、これも家具屋さんまわりから始めます。いわゆる学習デスクというのはよく考えて作られているとは思いますが、壁に向かって机を置くという構成が、照明的にも悪いし、発想も狭くなるものだと思います。偉い人は絶対壁を背負って座ってるでしょう。人の視野とはそういうものだと思うのです。

それから夫婦の書斎ですね。妻はコンピュータでイラストを描いたりする仕事ですから機能的な構成が必要ですが、私は本を読んだり、ちょっとメモをとる程度で、仕事本体とは別のものですから、書斎デスクよりもイスを重視したいところです。
海外の書斎イスには素晴らしいゆったりしたデザインのものがありますが、ちょっとイスに負けるというか、座りこなせない感じがします。国内の家具職人のみなさん、短い足でも堂々と座れるイスをよろしくお願いします。リビングのソファでも、もっと足が長ければと思う瞬間があるもんね。



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