ROOM SHOES

[ル] ルームシューズ

研二の
光の
家を考えるとき、前のマンションの畳が古かったせいか、畳の一枚もないフローリングの家にしてしまいました。畳の部屋が嫌いなわけじゃないけど、昔の大掃除、重い畳を上げて干して、あの大変さを思うと、フローリングは手軽です。

ところがうちは淀川の堤防沿い。寒いんですよ、冬が。あなた。1階がコンクリートのガレージで、2階のリビングで夜更かししていると、下からしんしんと冷えてきます。設計自由の声につられて、つい窓を増やしすぎたのも一因でしょう。

そこで、ルームシューズが欠かせません。スリッパでも良さそうなものなんだけど、あのパタパタいう音はちょっとね。昔のルームシューズってデザインも選べなくて、おばちゃんぽいものが多かったけど、最近はかわいいものが増えてきました。

ルームシューズは夜をほっこりさせてくれる道具。子供がどこかに隠してしまって、片方見つからなかったりすると、なかなか寂しいものがあります。これを履いて、お気に入りのソファーに座り(これも子供たちにだいぶ汚されたけど)、お気に入りのフロアライトをつけて、古い映画のビデオを見る。最高の夜。ウィスキーを切らしたくないものです。実は手元に「very rare old SUNTORY WHISKY」というのがあって、1970年のもの。そう、大阪万博の記念ボトルです。「in commemoration of EXPO'70」のラベル、蓋には桜の花の万博マーク。ソファーの横にずっと置いてあるこのボトル、西暦2001年を迎える大晦日に、封を切りたいと思っています。

元気でいましょう。それまでずっと。



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