WATSUJI HARUKI

[ワ] 和辻春樹

舞子丸
子供の頃から船が好きで、中学の同級生と神戸や大阪の港に行っては船の写真をとっていました。神戸港の帰りに元町の「海文堂」という船に強い書店に寄るのも楽しみのひとつ。海図なんかも売ってるんです。

船の本、といえば柳原良平さん。トリスのCMでおなじみのイラストレーターです。「柳原良平・船の本」シリーズや「船の模型の作り方」などは素晴しいものでした。モールス信号のイは「・ー」短音一つ、長音一つでトンツーと言うのですが、これを「イトー」と覚える、なんてのは良平さんの本で覚えたこと。ちなみにロ「・ー・ー」は「ロジョーホコー(路上歩行)」でした。

その本によく登場する名前がこの「和辻春樹博士」。良平さんの本によれば、大阪商船の専務取締役だった工学博士で、たくさんの船の設計をされた方。左の舞子丸をはじめ、私が知る限りでは、に志き丸、初代あるぜんちな丸、山水丸、徳島丸、波上丸、浮島丸、紫丸、2代目紅丸、志ろがね丸 など数々の傑作を残されています。

みなさん、あまり船旅なんてしないかもしれませんが、機会があれば瀬戸内海航路の客船(フェリーじゃだめですよ)に乗ってみてください。和辻デザインの影響を残すような、優美な曲線を楽しむことができるはず。

その伝統をうけつぐべき大阪商船三井船舶が、今度社名から大阪をはずすそう。世界的な企業としては今さら大阪でもあるまいとは分かるけど、古い船ファンをしては少し寂しい気がしています。



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