1995,04,27掲載
ピクニック[4]

お湯を沸かす

手軽にお茶を楽しもう

 どんな食べ物も、野外で食べるとおいしく感じる。本格的な野外料理を楽しもうと、立派なツーバーナー・コンロを使ったアウトドア料理の本もたくさん出ている。

 が、ピクニックに、たいそうな煮物や焼き物は必要ない。温かいお茶があれば十分だ。そして、お茶を飲むだけなら、ツーバーナーはかさばりすぎていけない。軽くデイパックに収まるぐらいの装備で出かけたい。こんな時、役立つのが「シングルバーナー・ストーブ」と「パーコレーター」だ。

 絵にあるような、小さなカセット・ガスの上に金具をはめるだけで組み立てるシングルバーナーは、コンパクトで意外に火力も強く、愛用者も多い。

 たき火をするより自然に対してローインパクトだし、キャンプなどでも、大きなコンロを組み立てるより、こんなコンパクトな道具を使う方が、ベテランっぽくも見える。

 パーコレーターは、コーヒー好きに欠かせない。ひいた豆をセットし水を入れて火にかける、簡単なコーヒーメーカーだ。

 ふたのツマミが透明の素材で作られているものが多く、ここからポコポコとコーヒー色になったお湯が見えるのがミソ。ころあいを見て火から降ろせば出来上がりである。「ころあい」は慣れて覚えるしかない不親切さが、いかにもアウトドア用品らしい。

 英国風ピクニックを楽しみたいなら、パーコレーターより普通のホーロー・ポットでお湯を沸かし、紅茶を入れるといいだろう。

 これから夏はハーブの季節。京都・美山町の『はーばりすとくらぶ美山』(tel.0771-75-1192)などの素敵なハーブ園を訪ねる好機だ。

 その折りには、ぜひティーブレンドを買って、そのまま北山の美味しい水でハーブティーを楽しみたいものである。



文:石井研二 絵:石井光