やってみようアウトドア
キャンプで食べよう[1]

調理器具に凝ってみる
11月ごろともなると、温かいものを食べるのがキャンプの楽しみ。今回から4回ぐらいにわたって食べることについてみていこう。第一回は調理器具の話だ。
自動車で移動するキャンプの気楽なのは、家のキッチンにあるものをそのまま持っていくことができることだが、それだと荷物がどうしても大きくなり過ぎる。車の横にテントを張って調理して、というスタイルは最近少し気恥ずかしくなってきた。いかにも宴会が目的っぽくていけない。
歩いて、ちょっと景色のいい場所まで調理器具を運ぼう、となると、とたんにアウトドア専門用品が実力を発揮する。何種類かのなべやフライパンがまとめられた「フィールドクッカー」などは、使い心地も良く、家庭用品よりもずっと持ち運びに便利だ。
シエラカップは持ち手が熱くなりにくいので、スープのいい器になるもの。果物やベリーが手に入るなら、そのまま火にかけて、ジャム作りとしゃれこめる、優れものである。
メニューにこだわるなら各種オーブンがよい。ツーバーナーの上で使うコールマンオーブンは折りたためるのがうれしい。大なべ型のダッチオーブンはふたに炭を積んで、パンや大きな鳥を焼ける。西部劇の主人公気分だ。これは普通の厚手のなべのふたを、逆さに閉じて代用することもできる。お試しあれ。
1997,10,30
文:石井研二 絵:石井光
野外を楽しむインターネット・ホームページ
ガーデングリル
http://www.wind.ne.jp/y_seki/ggril/
安いものではないが、庭で楽しめる耐火レンガのガーデングリルを紹介するサイト。寸法が詳しく出ているので、手作り派にもいいかも。