やってみようアウトドア
秋の森で遊ぼう[1]

落ち葉の地図を描く
さて、山の美しい季節。美しい落ち葉を見るのも、踏みしめるのもうれしい時期である。深まる秋の森の楽しみ方を探してみよう。
森といってもたいそうな森にいきなり入るのは大変。急斜面などで積もった落ち葉に足をとられて滑り落ちた、なんてことになったら、冗談では済まない。まずは、近所の自然探索から始めよう。
うちは大阪市内だが、家のまわりでも豊富な木立のある公園がある。単なる子供の遊び場と思って普段通っていると狭い公園も、「落ち葉の地図を作ろう」と思うと、意外な大自然であることが分かるはず。
落ち葉の地図を作ろう。これはかっこよく言うと「フィールドノート」を作るということになる。
用意するものは、歩きながら書き込めるような持ちやすいノート。表紙がしっかりしたものが書きやすい。これに、拾った落ち葉をテープで張ったりしながら、ゆっくりと描いていく。色鉛筆で彩色すると、より楽しいものになる。上手へたではないから、気にせず、自分が大切と思うことを中心に描こう。多少曲がった線でも、消して描き直す必要はない。
ルーペなど片手に、細かく見ていけば、虫の姿や落ち葉のディテールなど、思わぬ発見の連続になるだろう。「落ち葉図鑑」があると、知的な興味も拡がるだろう。
1997,10,9
文:石井研二 絵:石井光