アウトドアへの招待

サバイバル[1]

いざという時に備えて

いざという時に備えて

近所のディスカウントストアでアウトドア用品を見るのは楽しい。すぐ壊れそうなテントはどうかと思うが、四人分の皿やカップ、ナイフ・フォークが入ったピクニック・バスケットが三千円で売っていたりして、つい買ってしまいそうになる。

かなり前に、この店で「冒険王」という名前のナイフを千円ほどで買った。キャンプでの調理には包丁を使うので、私はアウトドアでナイフというものをあまり使わない。ちょっと焚き付けを削ったりするぐらいだろうか。

他にもう二本持っているが、どちらも海外旅行に行った人がお土産でくれたもの。アウトドア好きというイメージがあるので、そういうものをわざわざ見つけて買ってきてくれるのは大変嬉しい。うれしいが、あまり自分ではナイフへのこだわりというものはない。

この冒険王というナイフは実に「サバイバル」な機能を持ったもので、普通の刃の他に、鋸歯、六角レンチ、栓抜き、ヤスリがついている。刃の裏面は平らで、鏡として使えば遭難したときの信号にできる。

柄の方には長さを測る目盛りや、ロープを通す穴があり、国際救助信号とモールス信号が描かれている。さらに全体が方位磁石になっていて、真中を糸でつるすとちゃんと北を指すのだ!

しかしディスカウントストアでキャンプ用品を買う人が、サバイバル機能を使うことがあるだろうか? 非常にイメージ的な機能ということになりそうだ。

震災以降、キャンプ用品が飛ぶように売れた時期があったが、日本人は一般にサバイバル意識が薄い。私自身がそうで、道具の手入れや片付けが悪くて、いざというとき使えない。キャンプをやっていて良かったということになりそうもない。

アメリカだと事情が違って、アウトドア用品の見本市へ行くと、災害時に役立ちそうな商品がズラリと並んでいるのである。次回はそのあたりのことを書いてみよう。

1996,2,15

文:石井研二 絵:石井光

> つぎは、サバイバル[2]

いしいペンギンず
産経新聞の関西版夕刊に連載していたコラムを紹介しています。(Ishii)


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