1997,6,26掲載
地図とコンパス[1]

コンパスの見方
「たいした所じゃないから」は禁句
居場所の確認大切

 日本百名山が人気で中高年の人たちの登山が非常に増えているそうだ。

 が、それについて、先日、登山家の方にお話を伺っていると、山に「連れていってもらう」感覚の人が多く、「次はどこへ行けばいいでしょう」なんて言ったりするとか。これは危ない状態だ。予定外のことが起こっても、自分の居場所が分かることが大切だと、山の専門家たちは強調していた。

 日本では山と言っても、人家まで何週間もかかる距離の場所は少ない。方向さえ間違わなければ、どこかにたどりつける可能性が高いだろう。冬山は別だが。

 地図、コンパスは大切である。私も登山家のお話で大いに反省した。「大したところに行かないから大丈夫」というのは禁句にしよう。ちゃんと地図を読めるようになろう。コンパスも使おう、と思った。

 そういえば前にアメリカのアウトドアショップに寄ったとき、地図に売り場を多く割いているので驚いたことがある。そこにはソファが置かれている。

 お客さんたちはゆったり座って、商品であるはずの地図や本を広げて次の山行きの予定を相談したりしていた。道具のかっこ良さから入った野外ファンにはない、地に足の着いたカッコ良さを感じたものだ。

 さて、皆さんもアウトドアにも地図とコンパスを導入しましょう。次回は実践編である。



文:石井研二 絵:石井光

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