やってみようアウトドア
布で小物を作ろう[1]

はしやフォーク丸めて持ち運び
芸術の秋などと言うが、残暑がやわらぐと、創作意欲が復活してくる。今日から3週にわたって、布で作るアウトドア小物についてご紹介したい。
昔は母親がいろいろな服を作ってくれていたような気がする。まあ、普段の服を作るというのは大変でも、布で野外の道具を作るというのは楽しい遊びではないだろうか。というわけで、今回は身近なところから、カトラリーケースを。
ファミリーキャンプは食事が楽しみのひとつ。しかし、食事に使うはしやフォークなどをビニール袋にくるんで持っていくというのは(実用的だが)、少し寂しい。そこで、このカトラリーケースが登場するのである。
構造はカンタン。布を折り返してポケットの仕切りを縫いつけただけのものだ。店で買うとそれなりの値段がするし、ナイフ・フォークもセットだったりする。うちなんか5人家族で、市販品だとポケットの数が足りなかったりで、なかなか希望通りのものがない。
まずいつも野外へ行くときに、収納したいはしなどの顔ぶれをそろえよう。布の大きさはその数に合わせて決める。ただし、仕切りのゆとりを考えておかないと、入れてからクルクル丸めるのが難しくなる。
縁にテープを入れて補強し、折って仕切りを縫う。これならミシンに不慣れなお父さんにもできるのではないだろうか。
1997,9,18
文:石井研二 絵:石井光