アウトドアへの招待

シーカヤック[1]

ひとり用カヤック

自由な発想が生まれる

仕事で海に行きそびれた。ついボヤいてしまいそうな気分をおさえて、今回と次週は、シーカヤックというスポーツをご紹介しよう。

日本は四方を海に囲まれているけれども、意外に海に親しむことは少ない。もっと外洋を目指してもいいのではないか

海のレジャーというと、ヨット、トローリングなど、ぜいたくな印象が強い。シーカヤックなら20万円弱の商品もある。それで大海での自由が手に入るなら、高過ぎる値段ではない。

海は不思議である。特に太平洋だと、ほんの岸辺でも「これがアメリカまでつながっているのか」と思ってしまう。急に自分が小さくなったようで、はなはだ心もとない気分になる。

シーカヤックの魅力をひと言でいうのは難しいが、この気分で水面すれすれの視線から周囲を眺めていると、地球規模の壮大な発想を持つことができるのだ。

ちっぽけな自分だが、海面に出た瞬間、決められたコースなどどこにもない無限の広がりが手に入る。そのせいか、友人のシーカヤッカーは発想が自由だ。魚がいる場所ならカヤックから釣りをするし、きれいな海だと錨を打って、ダイビングしてしまう。

海岸線に洞窟があると、カヤックに乗ったまま入っていくのだ。この洞窟探検、ケービングという名で、アメリカなどでは愛好者の多い遊びなのである。

こうした自由度は、他のジャンルではあまり聞かない。まさに海の面白さをすべて良いとこどりするような遊び方といえる。

そして、日本の海岸線は、海から見るのが一番美しいということに気付くのだ

ツーリングするといっても1日せいぜい30キロ程度。ゆったりした速度で、「板子一枚下は地獄」と言われた海をゆく。非常に精神的刺激に富んだ世界なのだ。

1995,8,3

文:石井研二 絵:石井光

> つぎは、シーカヤック[2]

いしいペンギンず
産経新聞の関西版夕刊に連載していたコラムを紹介しています。(Ishii)


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