アウトドアへの招待

カヌー[3]

遊び方はアイデア次第

遊び方はアイデア次第

北アメリカで「カヌー」といえば、カナディアンカヌーのことだけを指す。家族みんなで楽しめるカヌーとして、もっともポピュラーなタイプである。

形はボートのようにデッキが剝き出しで、乗り降りが簡単というのが特徴のひとつ。また全長は4~6メートルと普通のカヤックに比べやや大きく、子供から大人まで4人も乗れるものがある。カナディアンカヌーは、まさにファミリーユースだ。

漕ぎ方も少し違い、水をかくブレードが片側しかついていないシングルパドルで、2人のパドラーが前後に分かれて漕ぐ。この時、2人の息がぴったり合わなければ、カヌーは右に行ったり左に行ったり…。でも、互いに「ああだの、こうだの」と言い合って、前に進んでいくのもまた楽しい。

もちろん一人で漕ぐこともできる。この場合、デッキの真ん中で立て膝スタイルで、左右交互に漕ぐが、少し練習が必要である。

湖や穏やかな川などの静水で抜群の安定性を発揮するカナディアンカヌー。それだけに、湖のど真ん中でアンカー(錨)を下ろし、のんびりカヌーで過ごす時間を楽しんでほしい。

私のお勧めスポットは琵琶湖。ここではバスフィッシングに挑戦できるのだ。

アメリカでみつけたカヌーの本でも、カナディアンカヌーに乗ればフィッシングをするのが当然のように書かれてあった。

お気に入りのルアー(疑似餌)を垂らして、大物を待つ。波にゆっくり揺られていると、自分が自然の中にいることを感じさせてくれるのだ。

カヌーの上でのフィッシングは釣れなくても楽しい。まず360度の景色をひとり占めできるし、野鳥とも出会える。それに息抜きのあったかいコーヒーも格別。シングルバーナーとパーコレーターはいつも用意しておきたいグッズだ。

私自身、まだ経験したことがないが、「カヌーの上でうたたね」を一度やってみたいと思う。

デッキの広いカナディアンカヌー。遊び方はアイデア次第でいくらでも生まれるのだ。

1995,10,19

文:山口幹夫 絵:石井光

> つぎは、晩秋の野外料理[1]

いしいペンギンず
産経新聞の関西版夕刊に連載していたコラムを紹介しています。(Ishii)


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