1997,9,11掲載
星空に親しむ[3]

カシオペアとその周辺

M字形のカシオペア

 秋は、実は明るい星の少ない季節なのである。逆に言えばそれだけ明るい星を見つけやすいわけだ。

 これからの北の夜空をイラストにしてみた。中で、まず目につくのはカシオペア座だろう。Mの字の形に見えるこの星座、最も親しみやすいもののひとつだ。

 海神ポセイドンの怒りに触れた女王カシオペアは、いすに縛られ空へ追放されたとか。あれはいすに座った人の形だったのだ。

 イラストのように、カシオペアのMの両辺を伸ばした交点とMの中心を結ぶと、延長線上に北極星が見つかる。北の空にずっと輝いている星、北極星は、こぐま座のしっぽの先である。

 おなじみの北斗七星はこぐまの親、おおぐま座のしっぽの部分。こぐまの下、地平線に見えているはずだ。北斗七星のひしゃくの入り口の線を5倍伸ばすと、これまた北極星にあたる。

 こうして、夜空の星がセットで見えてくると、星はどんどん面白くなる。しかし、ひしゃくの形は分かるが、熊の姿にはどうしても見えない。昔の人の想像力というのはすごいものである。

 一方、カシオペア座から天頂を見上げると、天をかける馬、ペガサスの胴体の大きな四角形がある。これとカシオペア座の間にアンドロメダ座の大星雲が見えるはずなのだが、さて、秋の夜長、ゆっくりと探してみたいものである。



文:石井研二 絵:石井光

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