家族でアウトドア
花を見に行こう[下]

スケッチブック片手に
前回、カメラを持って野原を散策しましたが、絵に描くと、また違った楽しみがでてきます。普段なにげなく見ている花も、細かいところまで目がいくようになります。子供のころ親しんだ草花を急に思いだしたりすることも…。
絵は苦手なんて言わずに、出会った花の印象を少し持ち帰ってみませんか?
道具は何でもOKです。色鉛筆は手軽でいいですが、花ビラの淡い色をきれいに塗りたいので、やっぱり水彩がおすすめです。片手で持てるぐらいのスケッチブックと水彩絵の具と筆。つくだ煮などの入っていた小さい空き瓶に水を入れて持っていれば、どこでもすぐ描きはじめられますね。パレットには使い捨ての紙皿で十分。スケッチブックも、はがきになっているものや、色のついているものなどいろいろあります。
自分の気に入った部分から描きはじめるといいですね。上手下手は気にしないで。花ビラやメシベ、オシベの形をよく見て、特徴を描くようにします。
まず紙の全体を見て、鉛筆で薄く、おおよその花の形や葉の向きを描きます。細かい部分を描きこんだら、次は色付け。薄い色から濃い色へと、順に着色していきます。
うまく描けたら、はがきの大きさにハサミで切り取り、友達に送ってみるのもいいかも。すてきな花便りです。
ピクニックでティー・ブレーク。サンドイッチをつまみながらスケッチなんて、ちょっとおしゃれですよね。いえ、おにぎりでもいいのですけど。
1998,5,13
(イラストと文 石井光)
フィールドノート
日付けや時間、場所と天候などのポイントと、あとで調べやすいように、葉の形、花ビラの形など部分部分を大きく描いていきます。こうやって描きためたノートは、自分だけのオリジナル図鑑となります。