キャンプへ行こう[10]

子供と一緒に昆虫採集
夏休みも本番。キャンプでの楽しみの一つが昆虫採集です。虫の苦手な私でも、いざ捕虫網を持つと熱中してしまいます。一泊キャンプするなら、ぜひ子供たちと雑木林に仕掛けを作って、カブトムシやクワガタを採ってみよう。
主な食べ物はクヌギやコナラの樹液。まず樹液の出ている木を見つけます。夜や明け方活動するので、昼間は木の下の枯れ草や軟らかい土の中にもぐっています。根元を少し掘って探してみましょう。
幹の高いところにいることも。柄の長い捕虫網で採るか木の幹を揺すったりけったりすると、セミのようにサッと飛べないので、ポトリと落ちてきます。倒木の下や朽ち木の中も見てみよう。
仕掛けには、人工蜜(酒・水・砂糖をどろどろに煮詰めたもの)を作っておいて、夕方樹皮に塗ったり、綿に含ませて幹の穴に入れる。もう一つ。古めのパイナップルやバナナに酒をふりかけ、少しつぶし気味にして古ストッキング入れ、枝に吊るす。木にひもなどで目印を付け、暗くなりかける7時ごろから見に行くと、甘いにおいに誘われて集まっている。
白い布を広げて木にくくり、蛍光灯ランタンの光が真ん中にくるようにつるす。日没から8、9時ごろまでに、たくさん光に集まってくる。風の強くないときにおすすめ。
採った昆虫は全部持って帰らないで。その場で写真を撮ったりスケッチして放しましょう。持ち帰る入れ物には落ち葉を入れ、日光にあてないように。飼い方は図鑑を見てよく調べてください。
一生懸命探すあまり、樹皮や根元を傷つけないで。掘ったところは元通りに。仕掛けは持ち帰ること。マナーを守って森を大切にしましょう。
1998,7,29
(イラストと文 石井光)
蛍光灯が好き
電球より蛍光灯などの青い光によく集まる。山沿いの高速道路でサービスエリアに止まったら、街灯の所を探してみよう。他の車に注意してね。