海辺の遊び[4]

砂浜散策で新しい発見
海水浴客が去り海風も気持ちよいこの時期、砂浜を散策してみませんか。足元に海からのメッセージが届いているかも。
海岸のいろんな漂着物を観察したり、集めたりしながら自然に親しむ海の遊びをビーチコーミングといいます。誰でも気軽に始められ、欧米では海岸の趣味として注目を集めています。最近日本でも楽しむ人が増えてきました。
海は世界中とつながっています。黒潮など海流の影響が強いところには、沖縄や、もっと南の国から漂着するものも。何千キロもの旅をしてたどり着いてきたのかと思うだけで、ロマンを感じます。貝、木の実、植物のタネ、サンゴのかけら、海藻、石、動物の骨など。またプラスチックやビンなど環境問題を考えさせられるゴミも…。自分でテーマを決めて、探してみよう。
あると便利なものは、壊れやすいものをいれるビニール袋、包むための新聞紙、拾った貝殻や海藻の名前を調べるポケット図鑑、手袋、長靴、カメラ、筆記用具など。
拾ったものは水できれいに洗います。ガンコなものはブラシでこすって。風通しのよいところで陰干しをして、透明な箱やガラスビンに入れておくとちょっとしたインテリアに。その時砂を少し入れるといい感じになります。
きれいな貝殻を集めたら標本箱にするのもいいですね。ブローチやイヤリングを作ったり、フォトスタンドに張るとすてきな思い出に。大きめの貝殻の裏に接着剤でマグネットをつけると、冷蔵庫のメモクリップ。流木は、ハンガーやランプスタンドの足に。工夫して身近なものに取り入れてみましょう。
台風の2・3日後に大物が漂着しているかも。朝早く行くのがポイントです。
1998,8,26
(イラストと文 石井光)
海藻の標本の作り方
水で洗いケント紙などの厚めの紙にすくい上げ、陰干し。段ボールに置いて、布、新聞紙、その上に軽く重しをして2・3日。扇風機の風にあてれば一晩で乾きます。年月日や場所を書いたラベルを張りましょう。