アウトドアへの招待

カヌー[2]

手軽なファルトボート

手軽なファルトボート

カヌーやカヤックは、目的や遊びのスタイルによって12、実にさまざまな種類がある。

中でも、のんびりしたリバーツーリングにぴったりなのがファルトボート。組み立て式のカヤックのことで、フォールディングカヤックとも呼ばれている。

ファルトボートの魅力は、まず持ち運びに便利なことだろう。折り畳めば大きめのザックなら収まってしまうほど。だから、オートキャンプはもちろんのこと、電車での旅へも持っていける。その気になれば、海外旅行にだってOK。たくさんの冒険家たちが渡ったアメリカのユーコン川や北極海へと夢は広がる。

ファルトボートの高い機動性はカヌーイストの好奇心をくすぐるのだ。

保管場所を取らないというのも利点の1つ。都市部で暮らす人には特におススメである。余談だが、一体型のカヌーを買ったはいいが、ずっとRV車の上に乗せたままというマンション住まいの知り合いがいる。

ファルトボートは組み立てるときにも楽しめる。だいたい10分から20分で完成する。だけど、急いで組み立ててしまうと、最後にパーツが1つ余っているというのはよくある話。自然の中へ入る前の「儀式」だと思って、厳粛な気持ちで取り組もう。

パーツは大きく分けてフレームと船体布の2つ。フレームの素材は木製、アルミ製、カーボンファイバー製などさまざま。中でも木製は弾性と強度のバランスがよく、組んだときのたわみが衝撃を吸収、分散する。そのおかげで、安定した長距離ツーリングが楽しめる。

最後に、僕の失敗談をひとつ。初めてファルトボートに乗ったときのことである。真っすぐ漕いでいるつもりなのに、少しずつ左側にずれる。おかしいと思いながらも川を下っていると、目の前に速い流れの瀬が…。案の定、左にバランスを崩して沈。

後で調べてみると、原因はコクピットの左右にあるエアチューブにあった。明らかに左側の空気が減っているのが分かったのである。ファルトボートに乗る前には、くれぐれも左右のエアチューブのチェックは忘れないように。

1995,10,12

文:山口幹夫 絵:石井光

> つぎは、カヌー[3]

いしいペンギンず
産経新聞の関西版夕刊に連載していたコラムを紹介しています。(Ishii)


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