家族でアウトドア
歩く[3]

地図でイメージを描いて
地図やガイドブック、写真集、エッセーなど、いろいろな資料を見たりして、イメージを膨らませるのも、インドア・クライミングといって、なかなか心踊るものがあります。
行きたいなあと思ったら、まず本屋や図書館へ行こう。いつもお父さんに連れて行ってもらうばかりじゃなく、資料を用意して、みんなで考えながら楽しもう。
なかでも地図というのは不思議なものです。初めは全然読めなくても、眺めているうちに川や山の様子が浮かんできます。実際に行ってみたりするうちに、だんだん読めるようになってくるのです。
この間、家族で「六甲山へ行ってみようか。ケーブルカーにも乗れるし」という話が出て、さっそく近所の大きな書店へ行き、2万5千分の1の神戸の地図を購入しました。今から楽しみです。
ハイキングのガイドブックや雑誌で、コースを決めるのもいいけど、本には一つのコースにいろいろな見どころがぎっしり。その通り行くと、少々きつく感じることも…。子連れなら倍の時間はかかるつもりで、余裕の計画を立てたいものです。
現地では、歩きながら地図にいろいろ書き込むと、次にまた来るとき便利。トイレの位置とか、駐車場、困ったこと、休憩したところ…。特に小さい子供がいると気をつかうトイレは要チェック。
地図が読めない子どもには、絵で目印を書いたり、簡単に書き直して見せて、イメージしやすいようにしてあげるのも、ひと工夫。
1998,1,21
(イラストと文 石井光)
地図・豆知識
国土地理院発行の地形図。全体を把握するには、5万分の1縮尺。部分なら、2万5千分の1縮尺がよいでしょう。2万5千分の1が1枚270円でした。