家族でアウトドア
歩く[6]

地図でイメージを描いて
今回はパッキングのお話。よく言われるように、荷物の基本は軽いものは下、重いものは上にということ。スーパーの買いもの袋には、重いものを下に入れますけど。上の方に重心があった方が背負いやすいのです。
疲れると、ザックの肩ひもを両手でつかんで、猫背になってくるでしょう? 後ろに引っ張られると歩きにくいもの。パッキングひとつで疲れかたも違ってきます。
すぐ必要じゃない非常食や着替えを下に。順に食料、雨具や防寒具、すぐに取り出したい水筒やカメラなどは、上に入れます。
実際に背負ってみたら、左右のバランスが悪くないか、後ろに引っ張られないか、背中に当たるものがないかなどチェック。よく折りたたみ傘や、リンゴが背中に当たったりするんですよね。必ず前日にチェックをすませておくこと。安心して出かけられますからね。
歩き始めてからでも、ちょっとバランスが悪いとか、気になることはその場で直して。初めの10分が肝心です。我慢して歩き続けると早くばててしまいます。
パッキングにはぜひ子供たちも参加させましょう。自分の荷物に責任を持つと持たないでは大違い。現地での行動も生き生きしてきます。小さい子供でも、例えばおやつを持つとか、救急セットとか…。「お父さんがケガしたら僕が薬出す係」とはりきってくれますよ。
荷物が全部そろったら、部屋に広げてそれぞれのザックに割り当てます。そのとき中身をメモしておけば、現地であれどこ行ったと大騒ぎすることもないですね。
1998,2,18
(イラストと文 石井光)
子供の荷物
持たせるもの一例。水筒、靴下、ビニール袋、地図、コンパス、軍手、雨具、チョコレート、キャラメル、おしぼり、救急セットなど。
乳幼児の荷物は分散しないよう、まとめておくのがポイント。