家族でアウトドア
花を見に行こう[中]

草花の写真を撮ろう
野山を歩いていると、足元の小さな草花につい目をとられますね。採ってしまうとすぐしおれてしまう美しい草花を、カメラで撮ってもち帰ることにしましょう。
いつもの小さなカメラで、草花をちょっと上手に撮るコツを。できるだけ姿勢は低くして、花びらの後ろに何もない状態で、少し逆光気味に撮ると、花ビラが透けてきれいに写ります。花の高さまで低くなって。寝ころんでひじを三脚のように立てると、ぶれずに撮ることができます。
自分の影が撮影する花にかからないこと。光が十分当たるように。ピントなどが手動式のカメラなら、花をアップで撮ってみましょう。中央にピントをあわせて、まわりが少しぼけるようにシャッタースピードは少し速めにします。ピンボケしないように注意して、脇を閉めてしっかりカメラを持ちましょう。
木陰や薄暗いところで写すときは、感度の高いISO・400くらいのフィルムがおすすめです。
お花畑など、広い範囲で撮りたいときは、できるだけ手前にピントをあわせ、奥行きがでるようにします。バックに山や人物を入れるようにすると、雰囲気がでますね。
ピクニックへ行くときは、ほかの荷物もあり、三脚や大きな望遠レンズなど持ち歩けません。最近は使い捨てカメラも、感度のいいものや小さな三脚のつけられるものもあり、うまく利用するといいですね。
1998,5,6
(イラストと文 石井光)
あとで調べやすいように
プリントしたものを見ると、まわりの草花とまぎれて分かりにくくなっていることがよくあります。図鑑で調べようにも困ります。そういうときは、その撮りたい花の後ろに白い紙(地図の裏が便利)を立てるか、白いハンカチなどを持っててもらったりすると、お目当ての花だけをきれいに撮ることができます。