家族でアウトドア
キャンプへ行こう[6]

ナイフを使いこなそう
アウトドアで欠かせないものといえば、ナイフ。一本あれば肉や野菜を切り、魚をさばき、ロープを切り、木を削る。生活の一部なんですね。
いま、子供とナイフのことが問題になっています。ただ、危険だから持ってはダメ…と言うのがいいのか。親自身がナイフを使いこなせなければ始まらないような気もします。手始めに鉛筆をナイフで削る、というのがいいと思うのですけど。
身近な木を削って、ナイフに慣れてみましょう。削っていると時のたつのを忘れ、木の香りもいいし、無心になれます。
キャンプで余った薪などで木のカトラリーを作ってみませんか。おなべに当たってカチャカチャいわないし、スープを飲んだりサラダを食べたりできたら、それはもうおいしいと思います。汚れてきたら少し削ればまたきれいになります。
まず節のない木片にペンで上・横から見た図を描く(手元に持っている金属のスプーンなどを型どってもよい)。木が乾燥して硬ければ水に一晩つける。
なたや大きめのナイフで粗削りをする。スプーンのカップ部分は丸い彫刻刀で削る。手が滑ってケガをしないように、しっかり固定して。最後に紙やすりで全体を磨く。口の当たる部分は特に丁寧に仕上げること。
スプーンが出来たら、フォークやナイフ、おしゃもじなどにも挑戦してみよう。オリジナルの木製カトラリーセットの出来上がり。次のキャンプが楽しみです。
1998,7,1
(イラストと文 石井光)
ナイフの手入れ
汚れたらこまめに真水で洗うこと。さびないよう水分をよくふきとって。キャンプから持ち帰ったら、袋から出して湿気のこもらない引き出しにしまおう。