キャンプへ行こう[7]

小石に残す思い出
外へ出かけると、つい小石や落ち葉や木の実が気になって、拾ってしまいます。子供たちも石ころはどうも好きらしく、「これキレイ」と言っては持ち帰っています。
暑い夏は河原での水辺遊びが人気ですが、いい形の小石を見つけて、ストーンペインティングをやってみませんか。用意するものは、水彩絵の具、筆、紙皿、筆洗いのコップだけでOK。
まず、拾った小石を川の水でたわしなどを使ってよく洗い、日に当てて乾かす。あとはじっくり眺めてイメージしたものを描くだけ。
鳥の形に見えたら鳥を描いてみてもいいし、二つ合わせて動物の頭と胴体にして、着色したあとで接着すれば面白いものができそう。少し大きめの平らな石に、拾った場所から見える美しい風景を描いてみてもいいですね。
失敗しても洗えば絵の具は落ちるので、気にせずどんどん描いてみよう。
仕上がったものはよく乾かして、帰ってからでも透明のニスを塗っておけば、色がはげてくるのが防げます。思い出がいつまでもきれいに残りますね。
気に入った石を彫って、自分だけのはんこ作りなんかもいかがですか。
彫りやすい軟らかい石は、サンドペーパーや石どうしで擦れば分かります。
平たい面のある方を、粗目のサンドペーパーで滑らかにする。鉛筆で下書きをして、彫刻刀(てん刻用を画材店で売っています)で彫る。三角の刃のもので線に沿って彫り、その周りを平刃刀で彫っていきます。滑ってケガしないようしっかり固定して。
朱肉で試し押ししながら仕上げます。最後に細かい目のサンドペーパーをかけて出来上がり。楽しいキャンプで素敵なおみやげが出来ましたね。
1998,7,8
(イラストと文 石井光)
同じ川でも
下流の方は丸い小石、上流に行くとゴツゴツ。一本の川のいろいろな形の石を集めて、空き箱に並べてみると素敵な小さな“小石博物館”の出来上がり。