キャンプへ行こう[8]

キッチンは機能的に
キャンプ場に到着して、いかにすばやくキッチンをセッティングするか。ここをてきぱきとできれば、あとのキャンプ生活もより良いものになるでしょう。いきなりごはんの用意より、コーヒー一杯の余裕がほしいですよね。
車から何往復もして疲れてしまわないよう、荷物をコンパクトにすることが一つのポイント。車に積みこむときにも、どういう順に運んでセットしていくか、頭の中で考えながら乗せておきます。
テント張りとかまど作りはお父さんにまかせても、調理場と火の周りを機能的にするには、普段料理している母親側が心得ているかも。並べ方を家のキッチンと同じにしておけば、調理の流れはスムーズにいくものです。
使い勝手の良いものなら、アウトドア専門店で数万円のシステム調理台もあります。キッチンがそのまま来たような素晴らしい商品も確かにいいのですが、何も高額のものをそろえなければならないことはありません。あるものをうまく使っていきましょう。
折りたたみ式のテーブルが2つあれば、ひとつを調理台に。また、広げれば足4本になるマルチスタンドを2つ使い、上に細長い板を渡せば、簡単調理台の出来上がり。
食卓もそのままではそっけないので、かわいいテーブルクロスを掛けてみましょう。気分がぜんぜん違います。風に飛ばされないようテーブルクロスウエイトを4隅につけて。布にひもを縫いつけておけば、石ころや木の枝など、現地にあるものをくくりつけて立派なウエイトに。食卓には草花をコップにさして飾ってみてください。
1998,7,15
(イラストと文 石井光)
細かいものの収納は
透明な収納ボックスに背丈をあわせた調味料を入れておけば、その箱をツーバーナー横に置くだけで、即料理にかかれます。もうひとつの箱には食器類をまとめて。できたての料理の入ったフライパン片手に「おさらー」と叫びつつ車まで取りに走るなんてことのないように。