海辺の遊び[2]

少し潜ってみませんか
前回、箱めがねで磯の生物観測をしましたが、背の立つくらいの少し深みのところがあれば潜ってみませんか。
スキューバダイビングはできないけど、という人におすすめなのがシュノーケリング。水中マスク、シュノーケル、フィンの3点セットさえあれば、少しの練習で海の中のすてきな世界が眺められます。
水面から見るのとは違い、海中は驚くほど色あざやかで神秘的。魚の群れについて泳いだり、ただプカプカ漂っているのも気持ちよさそう。
近畿圏でも種類は少ないけれどサンゴ礁を見ることができます。透明な水、温かい黒潮が流れる、和歌山県の白浜や串本など。海水浴場近くでもシュノーケリングスポットはあります。岩場で浅くなっているところを探してみよう。
用具は、スポーツ用品店やダイビングの店で。マスクを選ぶときは、ストラップをせず顔にあて、鼻で息を吸います。手を離してもひっついて落ちないものならOK。フィンは、そのままつけるもの、ブーツのいるものなどタイプはいろいろ。お店の人に聞いてみよう。
マスクが海中で曇らないように、装着前に内側につばをつけてこすり、海水で洗い流す。ストラップはきつすぎないように。髪の毛がはさまっているとそこから水が入ってくるので注意して。
初めての人は、まず口で息をする練習をします。シュノーケルに入った水を勢いよく吹き出せたら、ゆっくりとバタ足でスタート! 慣れてきたら少し潜ってみよう。海底の岩につかまってじっとしていると、小魚の群れがすぐ近くを通ることも。
水圧で耳が痛くなったら、鼻をつまんで息を吹く「耳抜き」をすること。水中でマスクに水が入ったり、顔に張りついて突っ張った感じになってしまったら、慌てずゆっくり鼻から息を出すとよい。
1998,8,12
(イラストと文 石井光)
写真にして
すてきな海底の世界を、少しだけ持ち帰ってみませんか。海中専用の使いきりカメラが便利です。