家族でアウトドア
海辺の遊び[3]
澄んだ夜空に星を見る
キャンプで浜辺へ来たら、夕食後の花火もいいけど、子供たちと砂浜に寝ころんで晴れた夜空を眺めてみよう。頭上から南の地平線にかけて帯状に光る天の川。それにそって夏の星座たちが美しく輝いています。
車や街の明かりがなく、開けた浜辺は、絶好のスターウオッチングスポット。暗く澄んだ夜空に、肉眼でもはっきり星が見られます。
星座早見盤は、だれでも簡単に星座の位置を探し出せる便利グッズ。日付と時刻を合わせ、見上げた方角を下にして持つだけ。子供が天体観測好きになる第一歩です。
いちばん明るい夏の大三角形を探します。午後8時ごろの東の空に青白く輝くこと座のベガ(おりひめ)、天の川をはさんでわし座のアルタイル(ひこぼし)、白鳥座のしっぽにデネブ。天の川の、とくに幅が広く明るいところにいて座とさそり座が見えます。
望遠鏡がなくても、双眼鏡で意外ときれいに見ることができます。ぶれないように、三脚につければ十分。倍率が高すぎても、ぶれも大きく、お目当ての星を探し出すのはたいへん。バードウオッチング用などの7倍ぐらいがちょうどいい。
15分ぐらい気長に夜空を見上げていると、時々流れ星が横切ります。とくに夏は流星が多く、8月の中ごろはペルセウス座流星群がペルセウス座のあたりに見られます。
宇宙に散らばった1ミリほどの小さなチリが、地球の大気圏に飛び込んで燃えるのが流星。光って見える時間は0.5秒ほど。あまり長い願いごとはちょっと無理かも。
1998,8,19
(イラストと文 石井光)
夕方より明け方
一般的に流星は明け方の方がよく見られます。夜更けにふと目覚めたら夜空を見上げてみて。夏でも夜は冷え込むので注意。